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[適応能力の秘密]岡本和真「記憶と技術の“引き出し”」
posted2026/10/29 09:00
text by

一村順子Junko Ichimura
photograph by
Yukihito Taguchi
4年総額6000万ドルの契約でブルージェイズに入団した岡本和真は、メジャー1年目にシーズン33本塁打を放った。ア・リーグの新人では2位、リーグ全体で6位タイという堂々たる成績。現地9月27日、本拠地トロントのロジャーズセンターでレッズとの公式戦最終戦を終えた後、本塁打に関して淡々とした表情で語った。
「満足はないです。怪我なく(シーズンを全うする)、それが第一の目標だったので。そこ(本塁打数)は、こだわってないですね。もっと質のいい、内容のある打撃をしていきたいと思っているだけで。本数どうこうではなく」
岡本は前半戦の6月に、巨人の大先輩である松井秀喜がヤンキース入団1年目に放った16本を超えた。そして、球宴後の7月24日のレッドソックス戦では大谷翔平がエンゼルス入団1年目に放った22本を超え、日本人の新人最多本塁打記録を塗り替えた。なぜこれほどのペースで量産できたのか。
どんなに日本での実績があっても、メジャーでの成功に適応能力は欠かせない。ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督はこう語る。
「ご承知の通り、MLBは適応のゲームです。投手が打者に適応すれば、打者はそこに適応する。投手は更に適応し直し、それはループのように続いて終わりはない。猫とネズミの関係(イタチごっこ)です。カズ(岡本)の素晴らしいところは、第一に適応能力の高さだと思います」
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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