炎の一筆入魂BACK NUMBER
床田、森下、坂倉の主力3人FA流出危機…「生まれ変わる」と誓ったカープはゾンビたばこに続き新たな課題を乗り越えられるか?
text by

前原淳Jun Maehara
photograph byJIJI PRESS
posted2026/10/16 11:01
床田がFA移籍となれば、カープは今季8勝の勝ち頭を失うことになる
「今までは実戦をかなり多く取り入れてきたんですけど、今年はフィジカル面の強化を目的としてメニューを組んでいます。体を追い込んで、体を強くしていく、エンジンを大きくしていく、馬力を上げていく作業だと思います」
新井監督はオーナー報告した際、すでにその方針を明らかにしていた。若手中心のメンバー構成に変化はなくとも、紅白戦や練習試合などを盛り込みながら技術向上を目指した例年の秋から大きな方針転換となる。
果たして秋季練習初日から、午後になるとメイングラウンドはもぬけの殻となった。昼食までにランニングやキャッチボール、打撃練習などの技術練習を終えると、午後は室内にこもって「除脂肪量」を高めるトレーニングに終始。選手個々が最大限に追い込めるよう、日程は3勤1休と短く設定され、3日で異なる部位を鍛えるメニューとなっている。
喫緊の課題は若手育成
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まだ枝葉となる細かな技術を磨く段階ではなく、幹を育てる段階ということだ。チームの枝葉となるのは、参加が免除された中堅やベテランたちとなる。それだけに、チームは新たな柱の育成を急務と考えている。
候補となるのは、佐々木泰や中村奨成、勝田成といったシーズン終盤に起用された若手たち。さらに左足関節外果骨折でリハビリ中の昨年ドラフト1位の平川蓮もいる。
来季のビジターユニホームが一新されることも決まった。2年前に着手していた構想だったというが、チームが生まれ変わろうとするタイミングとしては象徴的だといえる。
新たな柱を育てる土台を築きながらも、球団からのバックアップも欠かせない。現有戦力の底上げを図りながら、球団がオフに打つ一手、一手にも注目したい。新井監督も「要望させてもらいましたし、しっかりと聞いてもらいました」と期待を口にしていた。
球団に3度、辞意を伝えながらも続投を決意した新井監督の「生まれ変わる」という言葉を実現するためにも、このオフもチーム改革を推し進めていかなければならない。
