炎の一筆入魂BACK NUMBER
床田、森下、坂倉の主力3人FA流出危機…「生まれ変わる」と誓ったカープはゾンビたばこに続き新たな課題を乗り越えられるか?
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前原淳Jun Maehara
photograph byJIJI PRESS
posted2026/10/16 11:01
床田がFA移籍となれば、カープは今季8勝の勝ち頭を失うことになる
自由契約とした4選手はいずれも戦力として見られていた若手だ。特に小園海斗は昨季、首位打者と最高出塁率を獲得した遊撃のレギュラー。2024年ゴールデングラブ賞受賞の矢野も貴重な戦力だった。彼らの不在は編成に歪みを生じさせる。
さらに今年、床田寛樹、森下暢仁、坂倉将吾の3選手がFA権を取得した。いずれも主力であり、自由契約となった小園も含めれば、一気に投打の柱を2人ずつ失う危機にあると言える。それでも球団は、3選手との残留交渉を行ってこなかった。チームが生まれ変わるためには、新たな力だけではなく、軸となる選手が欠かせない。新戦力の補強も重要だが、主力選手の流出を最小限にとどめることも球団に課せられたミッションのひとつだ。
問われる編成の手腕
最大3選手がFA移籍すると広島の陣容は大きく変わる。すでに今季、他球団との間にあった戦力差はより鮮明となる。
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FA選手を除けば、広島でレギュラーと呼べる選手は栗林良吏や森浦大輔、菊池涼介くらいで、ほかの選手はまだレギュラーの座を狙う立場でしかない。ドラフトや外国人選手による補強だけで埋まるような穴ではない。
編成部門に加わる小川氏の始動も来年1月からで、FA選手の残留交渉やコーチングスタッフの選定、来季へ向けた戦力補強には携わらない。生え抜き中心の編成部門の集大成を見せるオフとなりそうだ。
現場もやるべきことは山積みだ。25年ぶりの優勝につなげた2015年の秋季キャンプは「固定されつつあったレギュラー陣を脅かすレギュラー半の選手の底上げ」という明確な方針があった。だが、過渡期にある今のカープはチームの柱を土台からつくっていく段階にある。

