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ベテランの証明BACK NUMBER
青学大・原晋監督「34歳はおじさん」発言に反論した納得のワケ…マラソン日本記録保持者・大迫傑35歳が今、テーマに掲げる奥深い“2文字”
posted2026/10/09 18:00
昨年、34歳でマラソン日本記録を更新した大迫傑
text by

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by
Kanta Nakamura
マラソンランナー・大迫傑の強さは、どこから来るのだろうか。
この7、8年ほど何度も何度も考えてきた問いだ。
2度のマラソン日本記録を出して東京五輪出場権を獲得すると、本番ではサバイバルレースで実力を出し切って見事に6位入賞。一度は引退を表明するも復帰すると、2度目のMGCでは再び3位となり、パリ五輪の出場権を獲得した。そして昨年、34歳で2時間4分55秒というタイムを叩き出し、再び日本記録保持者になっている。
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日本人選手にとっても、マラソンで2時間6分台、7分台は珍しいものではなくなってきている。大学生が初マラソンで簡単に驚くようなタイムを出してくる時代だ。だが、タイムの面でも、レースにおける勝負という面でも、再び大迫傑の「強さ」が際立ってきた印象がある。
「なぜ強いのか」、いや「なぜずっと強いのか」。
取材で本人に質問をぶつけ、練習パートナーやマネージャー、ともにレースを走った選手らの証言を集め、自分なりにマラソンやランニングについての知識を深めることで、その答えに辿り着こうとしてきた。
・大きな怪我をしないこと(肉体的な強さ)
・目標を決めたら、ブレないこと(精神的なタフさ)
・10代から20代前半で磨いたスピード(長期的視点でのトレーニング計画力)
・長期で高地トレーニングをできること(経済面を含めた練習環境構築力)
これくらいは多くの人が思いつく理由だろう。
だが、今回、ケニアとZoomで繋いだインタビューで、新しい発見があった。それは「テーマを設定する力」だ。テーマというややビジネス的な単語に、唐突な感じがするかもしれないが、パリ五輪以降の大迫の強さに直結するものだと感じたので、深く掘り下げてみたい。
9月上旬、画面越しの大迫本人、そしてSNSにアップされた練習の様子からは、随分と体も顔も絞れているように見えた。

