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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
「とんでもない投手になるか、どこかでつまずくか…」藤浪晋太郎の戦力外で振り返る…元敏腕スカウトが「高校時代に感じた」“ある懸念”とは?
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/10/02 17:01
甲子園で春夏連覇を達成した大阪桐蔭時代の藤浪晋太郎。異次元の潜在能力に間違いはなかったが、敏腕スカウトの中には懸念を感じた人も?
そしてそんな中から、八千代松陰高・加藤博人投手を発掘。野球部では3番手ぐらいだったサウスポー投手の大きな曲がり落ちるカーブに着目して、ドラフト外で獲得。
左バッターの視線からは、頭に当たりそうに見えてから急激に曲がり落ちるカーブを武器に、加藤投手は、やがて「松井秀喜キラー」として頭角を現していく。
投手としての評価なら…「絶対、大谷より藤浪や」
高校球界が「大谷・藤浪時代」になっていたその頃は、球団を退かれて学生野球資格を回復……アマチュア球界での指導の準備をされていた。
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「ピッチャーとして『藤浪か? 大谷か?』って言ったら、絶対、藤浪や」
福岡生まれで、玄海灘育ち。安田氏はいつもはっきりとモノを言う方だった。
なぜそんなに明確にわかるのか?
「大谷はボールがきれい過ぎるんよ。きれ~いなバックスピンでしょ。藤浪のほうが、ボールがいやらしい。速いうえに、ぐちゃぐちゃに動く。(バッターが)『捉えた!』と思った打球が、その通りグングン伸びてくのが大谷のボールだとしたら、藤浪のボールは『捉えた!』と思った打球が、なぜか外野フェンスの前で失速してしまう。そういうボールよ」
その半年後、私は大谷翔平投手の全力投球を受ける機会があって、その「安田評」を確かに実感することになる。
ただ、「スカウトとしてどちらを獲るか?」と聞いたら「大谷翔平」だと言うから驚いた。

