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「引退発表の前夜に電話がありました」ヤクルト・石川雅規にレジェンド山本昌が贈る言葉「勝てる投手は突き詰める」「ヤフコメ気になりますよね、でも…」
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小西斗真Toma Konishi
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2026/10/03 11:00
2010年、合同自主トレを行なった山本昌と石川雅規
似ているものと本物の最大の差は「精度」だと言う。
「ストラックアウトってゲームあるじゃないですか? あれを変化球でやる人はいません。ストレートです。一番コントロールがつきやすいからです。そして一番たくさん投げる。だからこそ一番練習しなきゃいけないんです。野球は確率のスポーツです。大事なアウトローの確率を、どうすれば上げられるか。今の選手はブルペンでもすぐに変化球の練習をやりたがりますが、まっすぐを練習しないと確率は上がりません。突き詰めるまで、とことんやらないんです」
「限界だ」「やめた方がいい」それでも…
昨今の野球界には、たくさんの球種をもつと安心する風潮がある。そうではなく原点はアウトロー。愚直に精度を高めてこそ本物のシャインマスカットは完成する。そんな投手がまたひとり、ユニホームを脱ぐ。
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「SNSやヤフコメ、気になりますよね。成績が落ちると否定的なものが増えます。『限界だ』『やめた方がいい』『若手に席を譲れ』……。でも本人が思っているより、やめてほしい人は少ない。応援している人の方がはるかに多いと思うんですよ。引退発表の前の夜、石川から電話がありました。鳴った瞬間、用件を悟るわけじゃないですか。寂しいけどよく頑張った。球が速いんじゃなくて、速く見せる。球の走らせ方がうまいんです。それはスピードガンでは測れません」
10月3日の引退試合は、偶然にも山本さんの古巣・ドラゴンズ戦である。記録を残し、記憶にも刻まれた小さな大投手。技術を突き詰めた野球人生にピリオドを打った。


