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「引退発表の前夜に電話がありました」ヤクルト・石川雅規にレジェンド山本昌が贈る言葉「勝てる投手は突き詰める」「ヤフコメ気になりますよね、でも…」
text by

小西斗真Toma Konishi
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2026/10/03 11:00
2010年、合同自主トレを行なった山本昌と石川雅規
山本昌が語る「石川の凄み」
30歳シーズンまでは石川が84勝で、山本さんの81勝を上回っていた。ところが40歳シーズンまでに99勝を上積みした山本さんが、87勝の石川を逆転。通算180勝で迎えた41歳以降でも39勝を加え、見事に名球会会員となった。一方石川の41歳以降は17勝止まり。通算188勝と惜しくも入会には届かなかった。それでも「小さな大投手」への評価はいささかも損なわれない。
「僕もことあるごとに『200勝まで頑張れ』って言ってたんですよ。そのためにもまずは(ヤクルトOBの)松岡弘さん(通算191勝)を抜けるよう頑張れって」
後輩左腕の現役引退を心から惜しみ、同時にたたえる。そんな山本さんに石川のすごさを尋ねた。
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「球のキレは僕より彼の方がいい。多彩な変化球もあるしね。僕はストレートの方が変化球より多かったから。優れているのは右打者の外角低めへのコントロールですよ。それが一番難しくもあり、一番重要でもある。(同じ左腕の)鈴木啓示さんも江夏豊さんも『アウトロー』だとおっしゃっていました。それができたから、彼は勝てたんです」
「左投手の生命線」を突き詰めて…
よく左投手の武器はクロスファイヤー(右打者の内角低め)と言われるが、本当の生命線はアウトロー。ある意味ではプロ野球投手なら誰もが備えるべき球だとも思えるが、山本さんは「次元の違い」を例えを織り交ぜて解説した。
「夕張メロン、シャインマスカット、白桃……。どれもおいしいですけど、日本のすごさって突き詰めるところにあると思いませんか? 土壌、温度、湿度。徹底的に管理し、品種改良を進めてもっと上を工夫します。似ているものは作れても、同じレベルには達しない。アウトローもそうなんです。勝てる投手は突き詰めます。石川はその1人なんです」


