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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「W杯敗退の責任は問われないまま」日本代表に“識者の疑問”…ベスト32敗退も厳しい総括なし「日本サッカーは進歩しているか?」難しい“森保一の評価”
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byKichi Matsumoto/JMPA
posted2026/10/02 11:02
「なぜW杯32敗退の厳しい総括は行われなかったのか?」。2050年までのW杯優勝を目標に掲げる、日本代表を検証する
「優勝目指す」は本気だったか
勝ち点4で迎えたスウェーデン戦。グループ2位を確保したい日本のターンオーバーは限定的なものとなり、鎌田大地、堂安律、中村敬斗といった主力は3戦連続で先発起用された。結果的に疲労を残した状態で決勝トーナメントのブラジル戦(日本は中3日、ブラジルは中4日)を迎え、堂安と中村は66分に交代。78分にピッチを退いた鎌田は内転筋に違和感を覚えていたことを試合後に明かしている。仮にこの大会で「優勝を目指す」のであれば、スウェーデン戦でリスク(3位通過でフランスと対戦する可能性)をとってでも大幅なターンオーバーを試みるべきだったのではないか、という問いも成り立つ。
「目の前の試合を勝ちにいくのか、ラウンド32以降を想定して戦うのか。スウェーデン戦はそのあたりが若干、曖昧になっていたのではないかという印象を受けます。2018年のベルギー戦も2022年のクロアチア戦も、また森保監督が指揮をとった東京五輪もそうですが、重要な試合でガス欠になってしまった反省のうえでいろいろなことを組み立ててきたはずなのに、今回も同じ轍を踏んでしまった」
五百蔵氏はそう述べたうえで、ラウンド32敗退という結果については「おおむね妥当で、実力通り」という見解を示した。三笘薫が参加できなかったことに加えて、久保建英のオランダ戦での負傷など、スカッド上の制約は間違いなくあった。一方でオランダ戦とスウェーデン戦で似通った形のカットインから失点しているように、各国の5バック攻略は「おそらく首脳陣の想定以上にコモディティ化していた」(五百蔵氏)。付言するなら、ブラジルはラウンド16でノルウェーに敗れ、そのノルウェーは準々決勝でイングランドに敗れた。少なくとも北中米ワールドカップにおける日本の結果は、それほど不当なものではなかった、といってよい。
「目標未達」基準見えぬ監督の評価
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スローガンは「最高の景色を」。本気で優勝を目指していたにせよ、現実的な目標がベスト8だったにせよ、その試みは失敗に終わった。だとすれば、何者かがその責任を負うのが道理だろう。しかしそうはならなかった。五百蔵氏がいう。
「サンフレッチェ広島の監督時代から森保監督には好感を抱いていますし、指揮官としての能力も高いと思っています。だとしても、そういった話とはまったく関係なく、今回ばかりはJFAが信賞必罰をはっきりさせなければいけなかった。8年間やってきて、ワールドカップで掲げた目標に到達できていない。アジアカップも勝ち取っていない。にもかかわらず続投では、“何をもって監督を評価するのか”という基準が成り立たなくなります」

