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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「W杯敗退の責任は問われないまま」日本代表に“識者の疑問”…ベスト32敗退も厳しい総括なし「日本サッカーは進歩しているか?」難しい“森保一の評価”
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曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byKichi Matsumoto/JMPA
posted2026/10/02 11:02
「なぜW杯32敗退の厳しい総括は行われなかったのか?」。2050年までのW杯優勝を目標に掲げる、日本代表を検証する
この結果を受けてもなおJFAが森保監督を高く評価し、アジアカップまでの期間限定とはいえ続投を要請するのであれば、それはすなわち期待のレベルが低かったということだろう。五百蔵氏が「ワールドカップ優勝という目標は取り下げたほうがいい」と語る理由もここにある。
「はっきりさせるべきだと思います。ワールドカップの結果はJFAにとって最重要ではない、ゆえに森保監督の責任も問わない、その点を皆さんにもご承知おきいただきたい、と。そもそも公益財団法人であるJFAのビジネスモデルのなかで、日本代表だけにお金をかけることはできない。見ている側は就任してほしい監督の名前を好き勝手にあげるけれど、代表監督に10億円の年俸を払うなんて検討の余地もない話でしょう。それならむしろ普及にお金をかけたいはずです」
ベスト32敗退も…続投理由は「継承と進化」
2026年度のJFAの予算書によると、収入は約225億円、支出は約255億円で、約30億円の赤字が見込まれている。支出のうち、代表関連事業費は83億787万1000円。ワールドカップイヤーということもあって25年度の61億6598万5000円から大幅に増加した。そうした状況下で、予算をさらに圧迫するほどのコストをかけて海外の有力な監督を招聘するのは現実的に難しいのではないか、と想像される。仮に世界的名将がワールドカップでの躍進をもたらす可能性を高めるとしても、無い袖は振れない。契約可能なめぼしい監督がいなかった、とも考えられる。
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「もちろん外国人監督を呼んできたからといって、なにもかもうまくいくわけではありません。ですが、それ以前の問題として結論ありきであり、選択肢がかぎられている。現在のJFAの“ワールドカップで勝つ”というロジックは、普及に力を注いで、競技力を底上げして、自前の監督を育てて、ワールドカップで“腕試し”をする、というものではないかと類推します。意図はともかく、結果としてはそうなってしまうのではないか、と。あくまでも“真剣な腕試し”であって、信賞必罰の徹底が要請されるほど“なんとしても勝たなきゃいけない”わけではない。厳しい総括がないのは、ある意味で当然なのかもしれません。最初からそういうセッティングになっていない」
五百蔵氏のいう「厳しい総括」は本来、我々メディアこそ自発的に行うべきものだろう。だが北中米ワールドカップ後の現実は、ほぼ無風状態で推移していった。
現地時間6月29日(日本時間30日)のブラジル戦に敗れた約40時間後の7月1日20時20分、朝日新聞が「複数の日本協会幹部が明かした」として、「森保監督に続投要請へ」と報じた。翌2日、JFAの宮本恒靖会長、山本昌邦技術委員長、森保監督が出席した帰国後会見では、監督人事への具体的な言及はなかった。また、ラウンド32敗退という結果とその責任の所在について、報道陣から厳しい質問が飛ぶこともなかった。
