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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
なぜ「日本代表のW杯優勝は無理」なのか? ベスト32敗退の現実、子ども人口激減…“2050年までの優勝”を掲げた文書「Japan's Way」を読んで冷静に考えた
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byKichi Matsumoto/JMPA
posted2026/10/02 11:00
W杯ベスト32敗退の現実、少子化…“2050年までの優勝”を掲げた文書「Japan's Way」を読んでみた
1998年 フランス大会:グループリーグ敗退(岡田武史)
2002年 日韓大会:ベスト16(フィリップ・トルシエ)
2006年 ドイツ大会:グループリーグ敗退(ジーコ)
2010年 南アフリカ大会:ベスト16(岡田武史)
2014年 ブラジル大会:グループリーグ敗退(アルベルト・ザッケローニ)
2018年 ロシア大会:ベスト16(西野朗)
2022年 カタール大会:ベスト16(森保一)
2026年 北中米大会:ベスト32(森保一)
3大会連続でのグループリーグ突破と、5回進出した決勝トーナメントで一度も勝てていないというふたつの事実。そのどちらに重きを置くのかは、評価をする人間の価値観や立ち位置によって変わるだろう。もちろん、プロセスや内容も各大会で著しく異なる。四半世紀前まで貴重な存在だった「海外組」は、100人を優に超える巨大なグループとなった。
だが、ごく単純にワールドカップの結果のみにフォーカスするのであれば、2002年のベスト16を24年間更新できていないことになる。残りの24年でベスト8やベスト4ではなく優勝にたどり着くためには、むしろ非現実的な「偶然の積み重ね」が必要になるのではないか、という気がしてならない。
「文書」を読む…その内容は?
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冒頭に引用した『ナショナル・フットボール・フィロソフィーとしてのJapan's Way』は、「全国のサッカー関係者と共有するビジョン」としてJFAが2022年7月に策定し、2025年12月に一部を改訂した文書だ。JFAのホームページで誰でも閲覧可能だが、このビジョンが実際に全国のサッカー関係者にどの程度まで共有されているのかは定かではない。
全56頁におよぶデジタルブックを読み込んでいくと、いささか総ざらい的すぎるのではないか、という印象を受ける。「プレービジョン」にしても「目指す選手像」にしても、望ましいものとして列挙されている要素や能力が多く、「結局のところなにが重要なのか」が見えにくい。ある意味で現代サッカーのリアルをとらえているものかもしれないが、広く共有するためのコンセプトとしてのわかりにくさは否めない。

