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「イコールコンディションが実現されていない」前代未聞の国内トップリーグ“当日試合中止”がアメフト界で起こったワケは? 不透明な“プロ契約”のリアル 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2026/09/22 17:02

「イコールコンディションが実現されていない」前代未聞の国内トップリーグ“当日試合中止”がアメフト界で起こったワケは? 不透明な“プロ契約”のリアル<Number Web> photograph by AFLO

今季からスタートしたアメリカンフットボールの国内トップリーグであるXリーグプレミア。前代未聞の試合ボイコットはなぜ起きたのか

 もう1つは上記の疑惑の渦中にある5人の選手のうち2人が所属する会社を経由して、金銭や経済的利益を受けていたのではないかという疑義だ。この2人は違反が確定しておらず、現在も調査が続いている。

 発表された調査結果をまとめると、違反が認定されたのが1人。別の疑義について調査が続いているのが2人。一方で9月13日の試合でオービックが「出場を見合わせる」と伝えたのは計5人だった。

 この「5人」をどう扱うかが、試合開催を巡る争点になった。

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 9月10日には、富士フイルム海老名を含む7チームがNFAに共同申入書を提出した。富士フイルム海老名が問題にしたのは、オービックとの公式戦を「公平な条件で行えるか」という点だった。

 オービックは試合前日の12日午後、疑義が払拭できていない5選手を翌日の試合に出場させないと富士フイルム海老名に連絡した。夜にはNFAと両チームが協議し、オービックは5人を出場させず、予定通り公式戦を行う準備があると説明。

 一方、富士フイルム海老名は試合の延期、またはエキシビションマッチへの変更を提案した。だが、NFAは延期せず公式戦を行う方針を伝えた。

 では「疑惑の5人を出さない」という対応が示されたのに、なぜ折り合わなかったのか。

 一連の疑義があった5選手を出場させないとの連絡があったことから、NFAがその旨を富士フイルム海老名に伝えたものの、富士フイルム側は「明確に“疑義のかかった5名”が出ないことを明示してもらっていない」と主張し、折り合わなかったと説明した。

前日まで「試合は行われる」ハズだったが…?

 それでも試合は行われるはずだった。少なくとも、前夜の連絡ではそうだった。

 12日午後11時半過ぎ、富士フイルム海老名の松井孝夫GMはNFAに「チームとして試合に出場する」と伝えた。翌13日の早朝にも出場の意向を示している。

 ところが午後2時のキックオフが迫る正午ごろ、会場での協議では富士フイルム海老名が「望むイコールコンディションが実現されていない」と主張。試合への準備ができておらず、選手の安全を考えると出場できないと申し出た。NFAは、出場しなければ棄権になると説明したが、判断は変わらなかった。

【次ページ】 日本アメフト界に残された「課題」

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