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国際結婚から1年、松山恭助に刺さった妻の言葉「決勝までの空き時間に奥さんと会って…」フェンシング男子フルーレ団体“金メダル”激闘ウラ話

posted2026/09/27 11:02

 
国際結婚から1年、松山恭助に刺さった妻の言葉「決勝までの空き時間に奥さんと会って…」フェンシング男子フルーレ団体“金メダル”激闘ウラ話<Number Web> photograph by AP/AFLO

アジア大会・フェンシング男子フルーレ団体で金メダルを獲得した日本チーム。キャプテンを務めた松山恭助がその舞台裏を明かした

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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 個人戦に続いて団体戦でも金メダル。「2冠」を達成したフェンシング男子フルーレ日本代表のエース、飯村一輝(22歳)は勝利の瞬間、マスクを投げて喜びを爆発させた。

「個人的に初めて2冠できた大会が、32年ぶりの自国開催となったアジア大会。すごく運命を感じるし、僕の中でもすごくいいプレーが終始できた感覚があったので、この経験を一つの糧にして、2年後のロス(五輪)に向けてちょっとずつ準備を進める。でも今日だけは、ちょっと余韻に浸ろうかなと、思います」

 素直な言葉で喜びを表現する飯村に触発されてか、男子フルーレチームのキャプテンを務める松山恭助(29歳)も同じくストレートに感情を口にした。

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「一輝の2冠、うらやましいです(笑)。自分自身は苦しい時間もありましたけど、決勝は立て直すことができた。それも一つ、収穫になりました」

 個人戦では準決勝で飯村との日本人対決に敗れて、銅メダルとなった。色は違えど、2種目で2つのメダル獲得はそれだけでも快挙だが、苦笑いを浮かべる理由があった。

決勝で別人級のパフォーマンス

 9ピリオドで45点先取の団体戦。準決勝の中国戦では「調子が悪く、身体が強張ってしまった」という松山は25対22でリードしたところから29対30と逆転を許すなど、苦戦が続いた。第8ピリオドを終えた段階で2点差。最後に登場した飯村も40対43とリードが広がった場面では「負ける展開かなと思っていた」と明かしたが、そこから飯村が圧巻のパフォーマンスを見せ、大逆転の末に決勝進出を果たした。

 決勝戦の相手は、団体戦の世界ランキング2位の香港。同4位の日本を上回る相手だ。準決勝で苦戦した松山は復調するのか。そんな不安もよぎる中、一番手で登場した松山は序盤から攻め、5対1と絶好のスタートを切り、35対32と詰められて迎えた第8ピリオドにも40対34とリードを広げて飯村にバトンを渡した。さらに、勝利の瞬間には剣を掲げて吼える。キャプテンのパフォーマンスに、会場の熱量も一気に高まった。

 団体戦は各チームの3選手が総当たりで3巡する。当たる順番や相性もあり、フェンシングは「その日勝った人が一番強い」と言われるように、ランキングだけで測れない深さもある。とはいえ、準決勝では「調子が悪かった」と自ら口にしていた松山が、決勝では別人のようなパフォーマンスを見せつけた。その間、何があったのか。たずねる前に、自ら強力な“サポーター”の存在を教えてくれた。

「準決勝から決勝まで3時間あったので、身体の準備を整えただけでなく、奥さんにも会ってリフレッシュできた。自分のやるべきことが、しっかり固まりました」

【次ページ】 妻はポーランド代表・アレクサンドラさん

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