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「謝罪会見をしたのも…」高田繁のGM初仕事は“問題児”だった大投手の入団交渉「一場問題があったからね」日本ハムで出会った“本当の天才”とは 

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/09/14 17:24

「謝罪会見をしたのも…」高田繁のGM初仕事は“問題児”だった大投手の入団交渉「一場問題があったからね」日本ハムで出会った“本当の天才”とは<Number Web> photograph by JIJI PRESS

新入団選手発表の場で記念撮影する新人のダルビッシュ有(右端)と高田繫GM(手前)

 日本ハムには巨人やソフトバンクのような潤沢な資金がない。FAで一流の選手を獲得することなんてできるわけもない。ならば、埋もれた選手を見つけ出すしかない。今いる選手だけでなく、他球団の選手、ドラフト候補のアマチュアの選手に至るまで、能力を数値化して可視化できるようにする。それによって選手を一定の基準によって評価できるし、チームに足りない部分に必要な選手を明確にもできる。さらには、若い選手には1年目はファームで何試合経験させるとか、2年目になったら何打席だとか、綿密な育成計画を立てることもやった。この数値化されたデータに基づいて選手を獲得から育成までできるシステムには俺も驚かされたね。こんなことまで数値になるのかよって。

「どえらいお金が掛かったらしいけど…」

 このBOSの開発にはどえらいお金が掛かったらしいけど、吉村君が「絶対に必要です」と頼んだら球団もお金を出してくれてね。今ではどこの球団でもやっとることやろうけど、あの当時はどこにもないシステムやったからな。吉村君に「他球団に売れば高く買ってくれるんやないか?」……なんて言うとったんやけどな。

 そんなシステムが導入された中で、俺がやるべき仕事は、数値では評価できない部分を判断すること。つまり、実際に選手を見ることや。これは俺の最も得意とする分野であり、一番好きなこと。だから俺は日本ハムでは楽だったんだよ。自分の好きなことだけやっていればよかったんだからね。

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 仕事の流れは、吉村君がチームの全体を見て設計図を書く。パソコンと数字をフル回転させてチームの目指すべき姿を短期・中期・長期で考えて、そこに当てはまる必要な選手を出してくれる。「ファイターズの現状はここが足りていません。福岡第一高校に陽仲壽(ヨウチョンソ)(のちの陽岱鋼(ダイカン))というショートがいるので見に行ってくれませんか」と提案されたら、俺が福岡まで足を運んで、実際のプレーを見てくる。島田君とも何度も会議して「これはいいぞ」となれば、ドラフトで指名する。3人は対等に意見を出し合いながらチームの根幹であるスカウティングと選手育成の礎を作っていったんや。

【次ページ】 「2004年はドラフト1位が東北高校の…」

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