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MLB論争「帽子を斜めにかぶった新人投手」を注意した審判が炎上…野球の身だしなみって何? 日本でも勃発「金ピカネックレス事件」「ロン毛問題」
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雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byMelina Pizano/Getty Images
posted2026/09/11 11:01
MLB初登板で思わぬ騒動に巻き込まれたカージナルスのアンセル・リンコン(24歳)
MLBでは過去にマニー・ラミレスらが着ていたバギーパンツのようなダボダボのユニフォームが取り締まられたことがある。これは相手投手に対してのアドバンテージになりうるという理由があったからで、規則が制定されている。
とはいえ、バンダナキャップなどはすでに当たり前で、ヘルメットの下にレタスを挟み込むベースコーチやポケットにパンケーキを隠し持つ監督までいるのがMLB。リーグとしても選手の個性を重視しており、2017年からは選手の素顔にスポットライトを当てる「プレーヤーズ・ウィークエンド」というキャンペーンも推進中。この期間中、選手はグラウンドで特注のスパイクや派手な彩色のバットなどでプレーすることができる。それも自由度の高くない野球の着こなしにおける自己表現の一環として推奨されている。
それだけに上から目線の審判の態度が批判の的になってしまった。
金ピカネックレス、高橋光成のロン毛
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今回の一件が日本で起きていたらどうなっていたか。日本のプロ野球でも身だしなみに関する問題はたまに起きる。
思い出されるのは2019年7月の金ピカネックレス事件。ソフトバンクの森唯斗がぶら下げていたぶっとい金ネックレスに対し、打席に立っていたロッテの角中勝也が「光って気になる」と審判にクレームをつけた。注意を受けた森は素直にポケットにネックレスをしまってプレーが続けられた。これは相手を妨害する要因になりうるから受け入れられる。ラミレスのバギーパンツに近い事例だ。
選手や審判からではないが、外野からのクレームでいえば、2023年の西武で起きたロン毛問題もあった。当時の西武のダブルエースだった今井達也と高橋光成の長髪が、あろうことか西武ホールディングスの定時株主総会で、「見苦しい。食事がまずくなる」と八つ当たりのようなひどいクレームを受けた。悲しいかな成績が低迷するとそんなことまであげつらわれるのが日本のスポーツ文化。リンコンはマイナー落ちしようがどうしようが、きっと帽子は斜めにかぶったままだと思われるが、身なりを整えれば結果も出る(長髪だと身なりが整っていないのか?というのは別にして)というのは、やはり精神性に依った日本的な考え方にも思える。
ただ、極めて日本的な舞台であるはずの夏の甲子園で、今年は小さな服装の変化も見られた。常連校の青森山田が襟や前ボタンのないユニフォームでプレーしたのだ。かつてプロ野球でもプルオーバー型は見られたが、よりTシャツ感の漂う涼しげな素材でプレーする球児の姿は新鮮だった。ある意味、未来的で、これが広まればフィールドの景色も少しは変わっていくかもしれない。
野球選手のパフォーマンス、トレーニング、取り巻く環境などは進化した。ただ、こと服装に関しては、時計の針は大きく進んではいない。ベルトは必要なのか。長ズボンである必然性はあるのか。身だしなみはどこまで整える必要があるのか。そもそも野球の身だしなみって何なのか。
そして、我々も思う。未来の野球はどうなっているのだろうと。


