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MLB論争「帽子を斜めにかぶった新人投手」を注意した審判が炎上…野球の身だしなみって何? 日本でも勃発「金ピカネックレス事件」「ロン毛問題」
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雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byMelina Pizano/Getty Images
posted2026/09/11 11:01
MLB初登板で思わぬ騒動に巻き込まれたカージナルスのアンセル・リンコン(24歳)
この日のカージナルス対ロッキーズ戦には、ノースリーブの選手もいなければ、シャツの裾を出した選手もいない。唯一、6回裏からマウンドに上がったアンセル・リンコンの帽子のつばが少し斜めに傾いているぐらいで、それだって『Turn Ahead the Clock』と比べたらかわいいものだ。ところが、その些細なことが、思わぬ大騒動を巻き起こす原因となった。
24歳のリンコンはこの試合がMLBデビュー登板だった。最初の打者はセカンドライナーに仕留めたものの、続くバッターには三塁打を許し、緊張感も手伝ってかワイルドピッチで1点を献上した。次の打者にもストライクが入らず、カウント2-0となったところでそれは起きた。
球審のダグ・エディングスがやおら前に出てきて、リンコンに対してキャッチャーを通じて帽子をまっすぐかぶり直すように注意したのだ。
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これは実に大きなおせっかいというか、余計なお世話である。MLBのルールブックを確認してみても、「ほつれ、擦り切れ、または切り込みのある袖などは禁止」などの服装規定はあるものの、帽子の斜めかぶりを制限する、しかも審判にそれを直させる権限がある、というような記述は見当たらない。打者に対しての妨害や攪乱する意図がなければ、リンコンの着こなしは特段咎められるものではないはずだった。
ベンチ激昂、監督には退場宣告
ドミニカ出身で英語は完璧ではないリンコン。朴訥な顔に当惑がにじむ。投球が落ち着かないところに不意に身だしなみまで注意され、混乱に拍車がかかったのかもしれない。次打者にはフェンス直撃の当たりを打たれ、これがランニングホームランに。さらにヒットを打たれたところで、あえなくノックアウトとなった。
カージナルスのオリバー・マーモル監督は投手交代を告げる流れで球審に抗議した。おそらく「余計なこと言うな。うちの選手を動揺させるな」とでも言ったのだろう。ところが、球審は火に油を注ぐように抗議の時間をピッチクロックに組み込み、制限時間を超過したとして、次の投手に1ボールのペナルティを科した。カージナルスベンチは激怒し、マーモル監督が再びベンチを飛び出し、今度は退場を宣告された。
理不尽にやられっぱなしのカージナルス。9回に3点を奪って逆転勝ちを収めたものの、なんとも後味の悪い試合となった。


