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甲子園で涙を飲んだ「偏差値70の公立の雄」が野球でも強豪でいられる秘訣とは「野球も勉強も頑張りたい子に、その代に合ったチームスタイルを」 

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内田勝治

内田勝治Katsuharu Uchida

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posted2026/09/04 11:03

甲子園で涙を飲んだ「偏差値70の公立の雄」が野球でも強豪でいられる秘訣とは「野球も勉強も頑張りたい子に、その代に合ったチームスタイルを」<Number Web> photograph by KYODO

今夏の甲子園では初戦で涙を飲んだ東筑。すでに新チームが始動し、次なる挑戦に視線を向ける同校を訪ねた

「レベルも高いし、体つきも含め、すべてが別世界でした。基礎の土台からして違っていたんです。でも、先輩たちに最高の経験をさせてもらったからこそ、今度は自分たちが甲子園で勝つことが最大の恩返しになる。背中やプレーでチームを引っ張っていきたいです」

 一方、チームの舵取り役である野田も、神村学園との差を冷静に分析し、練習改革に着手している。 

「神村学園とは体つきや送球の強さで違いを感じました。食事やウエイトトレーニングを含め、一からしっかりとやっていき、全員が一つとなるための雰囲気を大事にしていきたいです」

運動部員も一般生徒と同じ授業をやり抜く

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 進学校でありながら、なぜ東筑野球部はこれほどまでに人を惹きつけ、強くあり続けることができるのか。スポーツクラスを持たず、運動部員であっても有名国公立大を目指す一般生徒とまったく同じカリキュラムや膨大な課題に立ち向かう。しかし、勉強もスポーツも愚直にやり抜くからこそ、卒業後の選択肢は幅広い。

 高橋が「将来はお金持ちになりたいので、起業家や社長にも挑戦してみたい」と笑顔で語れば、野田も「まずは高校生活を頑張ってから大学に進んで、いろんな可能性を含めて自分に合った楽しそうなことを選んでいきたい」と未来を描く。

 山下監督はそんな彼らを頼もしそうに見つめながら、次代のチーム作りに思いを馳せる。

「今後も野球と勉強の両方頑張りたい子にぜひ来てほしいなという思いがあります。そして、同じようなチーム作りではなく、その代の子たちに合うチームスタイルを確立していき、できれば一度だけじゃなく、何度でも甲子園の舞台に立てる日が来ればいいなと思って、日々精進していきたいと思います」

「可能性は無限大にある」——。 先輩たちが証明してみせたその教えを胸に、今日も限られた時間の中でバットを振り込み、机に向かう。甲子園でやり残した「勝利の校歌を歌う」という宿題を果たすため、「公立の雄」は強豪私学に挑み続ける。

〈全3回の3回目/はじめから読む

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偏差値70の名門公立校「甲子園のその後」は? ショートは建築志望、医学部志望のライトは「甲子園から帰って3日目には勉強に切り替えました」
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