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甲子園で涙を飲んだ「偏差値70の公立の雄」が野球でも強豪でいられる秘訣とは「野球も勉強も頑張りたい子に、その代に合ったチームスタイルを」 

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内田勝治

内田勝治Katsuharu Uchida

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posted2026/09/04 11:03

甲子園で涙を飲んだ「偏差値70の公立の雄」が野球でも強豪でいられる秘訣とは「野球も勉強も頑張りたい子に、その代に合ったチームスタイルを」<Number Web> photograph by KYODO

今夏の甲子園では初戦で涙を飲んだ東筑。すでに新チームが始動し、次なる挑戦に視線を向ける同校を訪ねた

 だが、聖地で味わった1対5の逆転負け、そして新チームでの再戦を通して実感した神村学園との差は、指揮官の胸に強い焦燥感と新たな視点を植え付けることとなった。 

「甲子園でどう戦っていくかという準備の部分が圧倒的に足りませんでした。神村さんを含めた強豪校は、甲子園でどう過ごして、どう準備して、どう勝っていくかということが最初からできているなと痛感させられました。甲子園で勝つことを目標にしないと甲子園にはいけない、日本一を目指さないと甲子園でも勝てない、まさにその通りだなと。全国で勝ち上がるためには長期遠征も必要なのかを考えてみたりもするのですが、そこばかり見ていると、激戦区の福岡で足をすくわれるので……。今、一番の悩みです」

新チームの「ダブルキャプテン」

 今夏、1996年夏以来、30年ぶりに甲子園で勝って校歌を歌うという目標は、2年生以下へと託された。新チーム結成にあたり、従来の枠組みを打ち破る改革へと舵を切った。掲げたスローガンは「挑(いどむ)」。王者ではなく、あくまでチャレンジャーとして2017年夏、2018年春以来の2季連続甲子園に挑む。その象徴とも言えるのが、「ダブルキャプテン制」の導入だ。

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 チーム全体を俯瞰し、40名を超える部員を統括するキャプテンには野田(いつき)内野手(2年)が就任。そして、今夏二塁手として甲子園の土を踏んだ高橋洋人(ひろと)内野手(2年)をゲームキャプテンに据えた。山下監督が2人への期待を口にする。

 「野田は全体に目を配ることのできる選手で、チームの雰囲気づくりや生活面を含めた統括を託し、高橋は試合に出ているからこそ分かる情報を率先して伝えたりする役目を任せています。強くなるためにできるチャレンジはどんどんやっていこうという狙いです」

 グラウンド上で実質的な司令塔を担う高橋は、神村学園から受けた衝撃を今も忘れていない。 

【次ページ】 運動部員も一般生徒と同じ授業をやり抜く

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