獅子の遺伝子BACK NUMBER
「今だから言えますけど」炭谷銀仁朗が語る栗山巧との21年…FA権行使の相談に「お前、ほんとにそれでええんか?」「常に相談したい人は栗山さんでした」
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2026/08/30 11:03
ライオンズ一筋のレジェンド・栗山巧がついにユニフォームを脱ぐ日が来た
会話の内容について言及は避けたが、栗山は炭谷の生き方や野球人としての将来をも考えて進言してくれたという。栗山はライオンズ一筋で生きてきた選手だが、どんな立場であっても、その人のために率直な意見を言ってくれるはずだという信頼が炭谷にはあった。
「僕の立場に立って背中を押してくれました。でも、その相談の中でも、やっぱり最後はふざけたい人なので(笑)。自分で言ったのに『お前、ほんとにそれでええんか?』みたいにまぜ返したりして……。結局、最後は笑いで終わるみたいな感じでしたね」
ライオンズ復帰で驚いた栗山の“変化”
5シーズンを他球団で過ごした炭谷だが、ライオンズに復帰した際に栗山に驚かされたことがあるという。
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「僕が移籍する直前まで、けっこう近い場所に栗山さんのロッカーがあって、めちゃくちゃ散らかっていました。整理整頓が苦手だったんだと思います。それで、僕が定期的に栗山さんのロッカーを片付けていたんですよ。側にいて『これはこっちに置いた方が使いやすいです』とか『こうした方が便利ですよ』って指示して、それを聞いて栗山さんが片づけていて。
それで、僕が6年ぶりにライオンズに帰ってきたら、栗山さんのロッカーがめちゃめちゃ綺麗になっていたんです。今もきれいに使っていて、『これだけはお前のおかげだ』って言われました」
炭谷が移籍したあとも、栗山は炭谷の指摘を守ってロッカーを整理整頓していたそうだ。
後編では、そんな炭谷が今シーズン開幕前、栗山にぶつけた“ある質問”について語った。〈つづく〉

