獅子の遺伝子BACK NUMBER
「ああ、本当に終わるんだな」西武・栗山巧の引退を旧友が実感した“ある場面”「バッティングに関しては変人」“1周回って”なお進化求めた打撃道
posted2026/08/27 11:05
2009年8月、9回、サヨナラの内野安打を放ち、飛び上がって喜ぶ上本達之と栗山巧
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
JIJI PRESS
8月30日に引退試合を行う埼玉西武ライオンズの栗山巧外野手。シーズン最多安打記録や4度のベストナイン獲得、2000安打達成など数々の実績を残してきた野球人生の成功の秘密と、ファンに愛される理由を周囲の証言から紐解く。第3回は栗山と親交の深い上本達之さん(現・西武スカウト)に聞いた。〈全2回の後編/前編も公開中です〉
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現役時代は腹を割って話せる同僚として、引退後はコーチや球団職員という立場として栗山巧と携わってきた上本達之氏。長い付き合いのなかで、印象に残っている時代はいつかと尋ねると少し考え込んでこう語った。
「しんどそうだなぁと思ったのは、スタメンでの起用が減ったあたりでしょうか。『どうやったら試合で使ってもらえるか』ということをかなり考えたのだと思います」
揺れ動くチームのなかで…
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2008年、ライオンズは日本一となり、栗山自身もリーグ最多安打記録を残してレギュラーポジションを不動のものとした。その後も順調に安打を重ね、チームの顔的な存在となっていくものの、翌年以降のチームの最高戦績はリーグ2位。優勝までなかなか手が届かない。
