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「現実を突きつけられたわけだから」敗れた福島の絶対王者・聖光学院で“新チーム”が始動…神様にそっぽを向かれた常勝軍団はどう変わる?
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中村計Kei Nakamura
photograph byKei Nakamura
posted2026/08/29 11:02
福島大会で負けた翌日から新チームが指導した聖光学院。炎天下のグラウンドでも大きな声をだしていた
スタッフ小屋に入ってくるなり、テレビが甲子園中継を流しているのに気がつくと「見たくない、見たくない」と言って奥の部屋へ行ってしまった。
横山は敗戦以降、まだ一度も高校野球を観られずにいた。
「NHKつけたの、今日が初めてだよ。天気予報見なきゃいけなくて」
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チャンネルをNHKに合わせると、高校野球が目に入ってしまう可能性がある。だから、意識的に避けていたのだという。
「目にすると、辛いよね」
横山の表情には、まだはっきりと「無念」と書かれていた。
「ぜんぜん切り替えられてないですよ。引きずってる。すごくいい子が多いチームだったしね。その中に自分の息子もいたし。絶対、勝たせたかったチームだから。負けたのは痛恨の極み。切り替えられないよね。切り替えちゃいけないでしょ」
しかも、東日大昌平戦の最後の打者、「5番・捕手」の横山孝侑は自分の息子でもあった。
「今、聖光って検索すると、息子が最後、一塁ベースに飛び込んだ静止画が出てきたりする。そこはやっぱり、親の感情も入っちゃうんでね……。目にすると、辛いよね」
神様はどこへ行ったのか――
敗因に関して、横山の中でも整理がついていることと、呑み込めないことがせめぎ合っているようだった。

