甲子園の風BACK NUMBER
王者・山梨学院まさかの敗退ウラ側「甲子園4強がまやかしに…」甲子園優勝監督が語る敗因…敗れた相手校監督に電話、ガラリ変えた“チームの体制”
posted2026/08/26 11:01
山梨学院を率いる吉田洸二監督
text by

谷川良介Ryosuke Tanikawa
photograph by
Hideki Sugiyama
疑問視された投手起用ウラ側
――山梨大会の準決勝・帝京三戦は、長期離脱明けの菰田陽生投手でも檜垣瑠輝斗投手でもなく、先発に木田倫大朗投手を起用しました。
吉田洸二監督(以下、吉田) 檜垣を投げさせることは、実はもう頭になかったんです。1、2回戦は投げさせたんですけど、まだ本調子とは程遠いことがわかった。この起用を疑問視する声もありましたが、私は一番安定感のある木田がなんとか3回まで粘って、あとは今夏の主軸として期待していた2年生・渡部に託そうと。そういうプランでした。
――3回表に4失点。逆転を許しました。
ADVERTISEMENT
吉田 1イニングに4失点とか、県内の公式戦で過去10年くらい遡ってもないんじゃないかな。そこが勝負の分かれ目でした。でも、帝京三の野球はすごく良かった。
――どのあたりにそれを感じました?
吉田 うちのバッターの苦手なところを徹底してついてきましたね。
敗れた監督に電話「そんなことしたことはない」
――研究されていた、と。たしかにこの日の山梨学院は4安打止まりですね。
吉田 翌日、帝京三の監督(大牧大輔氏)に電話したんです。今までそんなことしたことはないですよ。でも自分の中で「やられた」という思いがあったので、なぜ負けたかということを深く理解したかった。聞くと、とにかく1年間、私に「お前強くなったな」と言ってもらいたくてやった、と。そもそも、向こうは勝てるなんて思ってなかったそうなんですよ。認めてもらいたい一心だった。そんな純粋な思いが、生徒さんにいい形で乗り移ったのかなと。
――帝京三はすべてをかけて挑んできた。

