- #1
- #2
Sports Graphic Number MoreBACK NUMBER
「優勝して…言葉がひとり歩きし始めた」慶応高“エンジョイ・ベースボール”旋風は球界に何を残した?「髪型とかなんでしょうけど…」選手たちのホンネ
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph byNaoya Sanuki
posted2026/08/22 11:02
2023年の夏の甲子園で優勝した慶応高。スローガンとして話題になった「エンジョイ・ベースボール」の気風は、高校球界に何を残したのか
丸田、渡辺、そして大村には、考えていることを明瞭に伝える能力が備わっている。表現力が豊かなのだ。エンジョイ・ベースボールは、選手たちの考える力が成立要件と言っていいだろう。大村は高校時代にチームをまとめるにあたり、仲間たちの言葉が豊富だからこそ、苦労したと笑う。
「みんな頭がよくて、考えられる。自分としてはチームを運営するにあたって、こう進めたいというイメージがあっても、必ず議論が生まれて、すんなりはいかない。それなりに気をつかいました(笑)」
ケアしたひとりが、他ならぬ丸田だった。それを丸田本人に話すと、苦笑しながら、こう振り返った。

