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「高校野球が衰退していく」“甲子園出場40回”明徳義塾・馬淵史郎監督が「令和の高校野球に苦言」のワケは? 「いい選手が集まらないと勝てない、では…」
posted2026/08/12 17:00
今夏で40回目の甲子園出場となった明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督。惜しくも初戦で敗れたが、試合後には“苦言”も?
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph by
Sankei Shimbun
「ピッチャーの牽制球にしてもね、4つ目的があるんです」
馬淵史郎が力説する。
「ランナーのリードを小さくさせること。間を取ること。相手の出方を見ること。ランナーをベース上で刺すこと。そういうことを覚えるだけでも、すごく勉強になるんですよ」
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明徳義塾の監督となって36年。
甲子園に出場した回数は春夏合計40回。これは歴代の監督で1位である。通算55勝は4位。まさに稀代の名将である。
昨年で古希を迎えた馬淵が、今もなお高校野球の最前線で戦う理由は単純明快だ。
野球が面白いから。これに尽きるという。
「男が一生かけてやってもいいようなスポーツだと、僕は思いますけどね。ちょっとしたことをちょっと改良するだけで大きく変わったりするんですよ。僕は野球ほど面白いスポーツはないんじゃないかと思っています」
馬淵が同校の監督に就任した1990年といえば、元号が昭和から平成となって間もない時期。当時はまだ“スポ根”と呼ばれる精神論が色濃く残っていた。それが、時代が令和となり、合理的で主体性が強くなるといったように選手の気質も変わってきた。
変わったのは…「人ではなく時代」
移り行く時代のなかで変化は生まれたのか? と尋ねてみる。
馬淵は視線を正面に据えながら、うん、うんと頷き、真っすぐ答えた。
「やっぱり十人十色でね。いろんないいところもありゃ、悪いところもあるんです。いいところはどんどん伸ばしゃあええしね、悪いところは『ここは矯正せなあかんで』と、ちゃんと指摘すればええしね。
人間の持って生まれた性格っていうのは、親からもらったDNAですから、なかなか変わらんのですよ。昔の時代やったらですよ、『お前、親からどんな教育されてんねん』と言えましたけどね。こんなん、今の時代に言ったら大事になりますからね」
はっはっは、と笑う。変わったのは人ではなく時代。馬淵らしい視点である。

