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「センスねぇな…」監督が“チーム打率2割3分8厘”を誇るワケは? 秋田“普通の公立校”が57年ぶり甲子園…指揮官は「今年だけが特別ではないんです」 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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posted2026/08/11 06:03

「センスねぇな…」監督が“チーム打率2割3分8厘”を誇るワケは? 秋田“普通の公立校”が57年ぶり甲子園…指揮官は「今年だけが特別ではないんです」<Number Web> photograph by Genki Taguchi

57年ぶりの甲子園に挑む秋田の横手ナイン。果たして「普通の公立校」はいかに大舞台で戦うのか

 横手は波乱含みの秋田を駆け上がり、実に57年ぶりの甲子園出場を決めた。

 1球の重要性を体現する野球で得た勝利。普段の練習から選手とのコミュニケーションを大切にしてきたからこその結果だった。山信田が言う。

「『やらされる練習から脱却しなきゃダメだよ』という話を常々してきています。子供たちの意向でメニューを組むこともあるんですけど、そのことによって練習の理解度が上がるといいますか。それは、ここに来る前の学校でもテーマにしていたんです」

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 甲子園までの道は、山信田が指揮を執ってきた公立校での経験なくしては語れない。

 これまで能代西(現・能代科学技術)、大曲農太田分校、湯沢で監督をしてきたが、いずれも部員数に恵まれている高校ではなかった。特に湯沢に赴任した初年度は、2学年で11人しかいなかったという。

「当時は『人数が増えれば勝てる』と思っていたんですけど、そこから実際に部員が増えても勝てなかったんです」

部員は増えたのに勝てない…なぜ?

 どうすれば勝てるんだろう――監督として頭を悩ませていた2020年、山信田は秋田県の教育委員会が設置する、高校野球の強化担当の職に就くこととなった。

 仕事柄、多くの高校野球の現場に足を運ぶ。グラウンドへ行くと、選手たちは明るい表情で挨拶し、はきはきと受け答えをしてくれる。ところが、チームの監督の前では「はい! はい!」と硬い表情で通り一辺倒の返事しかしない。そんな場面に出くわすことが少なくなかった。山信田が省みる。

「そういう光景を見て『自分が見ていたチームはどうだったのかな?』と思いまして。子供たちは、指導者である私たちをどう見ているのか? 練習をどのように捉えて取り組んでくれているのか? そういったことを考えると、我々と選手との関係性というのは本当に大事なんだな、と痛感させられました」

【次ページ】 甲子園は驚かれるが…むしろ「もっと早く実現できた」

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