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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「まだ骨に肉が残っている」菅野智之(36歳)の“リアルな評価”…トレード報道→急転ロッキーズ残留のなぜ? 米球界の“データ信仰”が見落とした実力
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byGetty Images
posted2026/08/10 11:05
移籍が取り沙汰されたがロッキーズに残留した菅野
卓越した制球力と配球プラン、投球術が奏功している。データには出ない「投手としての実力」がある、という証明だ。4月の時点で菅野は、ロッキーズについて以下のように話している。
「今年は自分の投げたいボールを投げていいと言われていますし、ゲームプランも僕がこうしたい、という意見を尊重してくれるので、それがいい結果につながっています」
「まだ骨に肉が残っている」その意味は…
メジャー1年目の昨季。バッテリーミーティングでは遠慮がちだった。メジャー経験のあるコーチや捕手の意向に沿った配球プランに従った。しかし、自分の得意なアウトの取り方を優先して結果と内容が上向いた。ロッキーズは菅野の「野球IQ」や経験値を評価した。ポール・デポデスタ編成本部長はアスレチックスの「マネーボール」時代を支えたデータ分析を重視するスゴ腕のフロントマンだ。契約交渉時、かけられた言葉がある。
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「英語でそういう表現があるらしいんですけど、『まだ骨に肉が残っている』と。年齢はベテランでも、まだまだやれると評価してくれていましたね」
トレード期限までに噂になった日本選手は、菅野以外にもいる。メッツの千賀滉大は、パドレスが獲得を検討している、とニューヨーク・ポスト紙が報じた。一方で10球団へのトレード拒否権を持つ。パドレス以外にも、千賀への需要があったとしても、交換要員などの条件で成立しなかったとみられる。
吉田正尚はレッドソックス残留
レッドソックスの吉田正尚は、今季年俸1800万ドル(約28億3900万円)の残り金額、2027年分の1800万ドルの支払いの負担などが交渉の障害になった可能性が高い。引き受ける球団の金銭的負担の大きさに加え、調子を上げて7月の月間打率.300、0PS.814の強打者はポストシーズン進出を狙うチームに必要な存在になっている。
残留した選手がいれば、新天地に向かった選手もいる。後編では、期限ギリギリで新天地に移ったあの日本代表選手の移籍劇の背景を紐解く。〈つづく〉


