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Jリーグは3ページ、プレミアは…契約書から大違い「ビールの祭典参加がマスト」「移籍最終日23時59分に加入」“最強の代理人”が明かす交渉の内幕
posted2026/08/08 17:01
秋春制となったJリーグ。シーズンを欧州各国に合わせた一方で、移籍交渉の文化の違いとは
text by

龍後昌弥Masaya Ryugo
photograph by
Kenzaburo Matsuoka/AFLO
【移籍を成立させる組織の力】
契約書に見る「Jリーグ」と欧州の文化の差
Jリーグとヨーロッパの5大リーグを比べるとさまざまな違いがありますが、契約に関しても大きく異なることがあります。それは契約書の分厚さです。
Jリーグの契約書は数ページなのに対して、プレミアリーグは実に100ページ近くもあるのです。
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契約書は各リーグが作っている「統一契約書」と、個別の条件を盛り込んだ「覚書」(付随・付帯契約書)の2パートで成り立っているのが一般的です。まず「統一契約書」は、リーグが定めた「履行義務」や「禁止事項」が書かれており、そこに報酬や契約期間などを書き込んで完成させます。
たとえばJリーグの「統一契約書」は3ページでできており、日本サッカー協会のWEBサイトからダウンロードすることができます。Jリーグの場合、そこに1、2ページの「覚書」ないしは「合意書」が足されます。
日本は互いを尊重する文化があり、問題が起きたときに信頼関係や協議で解決することが多いので、契約書にそこまで細かく規定しなくても問題が生じないのでしょう。
一方、ヨーロッパは文化が異なります。
プレミアリーグだと「統一契約書」が約70ページ、「付帯契約書」が約30ページ。合計100ページにもなるのです。ブンデスリーガもほぼ同じです。
「ビールの祭典」への参加も義務
なぜそんなに長くなるのかというと、万が一のさまざまなリスクを想定して条項を入れるからです。たとえば、肖像権については次のような条項が定番です。
「選手が4人以上参加するアクティビティ(写真や映像)がある場合、それはチームアクティビティと見なす」
何を意味するかというと、4人以上のアクティビティの場合、個人の肖像権は適用されない、つまり、クラブ側から選手個人への支払い義務はないということを明記しているのです。
同様に、選手が参加しなければならないオフィシャルイベントについても細かく書かれています。

