- #1
- #2
ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「あっ、これはいい選手になるな」DeNA篠木健太郎が優しい顔に浮かべた“ある表情”とは…先発転向の原動力は「勝ちたい一心」の負けず嫌い
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byNumberWeb
posted2026/07/27 11:03
ルーキーだった昨年よりもずいぶんと大人びた篠木健太郎が、先発転向秘話を聞かせてくれた
プロ2年目の奮闘。篠木は顔を上げて言うのだ。
「いろいろな経験をさせてもらっていますし、それを生かすも殺すも自分次第。完投できたことはもちろん、ミスがあってはいけないのですが、誤解を恐れずに言えば、あの初回の満塁弾も自分にとってはいい経験になりました。本当に一日一日の積み重ね。今は自分がどうしたいのかはっきりしたなかで野球ができているので、それを結果に結び付けられるようにしていきたいです」
ぽやぽやからハキハキへ
残り約50試合。順調にいけば篠木の出番はあと8~9試合はありそうだ。先発事情を考えても、篠木にはシーズン最後まで完走してもらわなければならない。
ADVERTISEMENT
「東(克樹)さんや(石田)裕太郎さんのピッチングを見て、長いイニングを投げることの重要性を学んでいますし、自分もイニングを長く守り、上の順位にいけるようチームに貢献したいと思っています。個人的な欲を言えば、先発としてひとつでも上のポジションにあがれればと思いますが、結局、欲を出すとあまりよくないんで、できることを淡々とやっていきます」
そう言うと、篠木は人懐っこい表情を見せた。ルーキーイヤーの春先に話を聞いたときは、本人いわく“ぽやぽや”とした雰囲気だったが、1年以上を経て、今ではすっかり落ち着いた風情を醸し出すようになった。大人になりましたね、と伝えると「今年のテーマはハキハキすることですからね」と言い、篠木は白い歯を見せた。
冷静さを保ち、相手を射抜く表情で勇気を持ってゾーンへ投げ込み、抑えればパッションが弾ける。そんな篠木の投球をシーズン終わりまで見つづけていたい。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉

