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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「あっ、これはいい選手になるな」DeNA篠木健太郎が優しい顔に浮かべた“ある表情”とは…先発転向の原動力は「勝ちたい一心」の負けず嫌い
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byNumberWeb
posted2026/07/27 11:03
ルーキーだった昨年よりもずいぶんと大人びた篠木健太郎が、先発転向秘話を聞かせてくれた
「昨年からキャンプにかけて先発としていろいろと取り組んできたので、そこで自信が揺らぐこともなかったし、一喜一憂することはなかったですね。先発の次の2番手で投げたり、ロングをやることで学ぶことも多かったですし、常に頭のなかにあったのはチームの勝利に貢献すること。一方で、いつかチャンスはまわってくる。そのチャンスを掴む場所に行けないと、と思っていたので、とにかく今は着実に積み重ねていくしかないって」
いつか必ず出番は来るはずだ。そう信じて篠木は、マウンドで雄々しく、泥臭く必死に腕を振った。
そして4月22日のオイシックス新潟戦(横須賀スタジアム)で先発マウンドに立つと、7回、11奪三振、2失点の好投を見せる。この試合後、篠木は4月30日の中日戦(バンテリンドーム)で、一軍においてプロ初先発を飾ることを言い渡される。ついにチャンスが巡ってきた。
若手仲間の後塵を拝して……
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今季のDeNAの先発陣は、当初期待していたジョン・デュプランティエやオースティン・コックス、入江大生、竹田祐といった投手たちの離脱やコンディション不良がつづき、苦しい状況に陥ってしまう。
それもあってか若手の深沢鳳介や、ルーキーの島田舜也、片山皓心らが早々にチャンスをもらい、篠木より先に先発登板を果たしていた。とくに木更津総合高校の1学年後輩である島田が初先発をした翌日に篠木は投げるわけだが、「島田が頑張っていたので、自分もって気持ちがありました」と、表面上は語っていたものの、内心は穏やかではなかった。
「悔しかったんですよ……」
絞り出すように篠木は本音を吐露した。

