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河村勇輝の目に涙が…「やってきたことが何も出せなかった」NBA挑戦3年目“覚悟を持って臨んだサマーリーグ”で痛感「NBA本契約をつかむための課題」
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byYoko Miyaji
posted2026/07/25 11:03
ラスベガスでの5試合を終え、悔しさを滲ませる河村勇輝(25歳)。目にはうっすらと涙も
河村がNBAの本契約を勝ち取るためのもうひとつの課題はディフェンスだ。昨季NBAに登録された選手の中で最も低い172cmの身長では、どうしても不利になる。その分、少なくとも押し負けないようなパワーをつけ、さらにはオールコートで相手から嫌がられるようなしつこいディフェンスをすることでカバーする必要があると、取り組んできた。
これに関しては、試合によって明暗が分かれた。7月11日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦では、第3Q半ば、22点差をつけられた場面で試合に出てくると、バックコートから激しいプレスディフェンスで相手を追い詰め、バックコートバイオレーションや8秒バイオレーション、オフェンシブファウルなど、相手のターンオーバーを何本も誘い、試合の流れを引き寄せた。
この試合ではパスカル・シアカムをはじめとするペイサーズのベテラン選手たちがコートサイド席から応援していたのだが、彼らも小柄な河村のハッスルプレーには大喜びで、河村が相手のターンオーバーを誘うたびに立ち上がって声援を送っていた。
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こうやって少しでも相手の攻撃リズムを崩すようなディフェンスをすることは、河村がNBAに定着するために必要なことだった。ペイサーズのサマーリーグチームのヘッドコーチで、ペイサーズ傘下のGリーグチーム、ノーブルズビル・ブームのヘッドコーチ、ブライス・テイラーは、「あの気迫とタフさ、そしてエネルギー溢れるプレーこそが、彼がここにいる理由だ」と称賛した。
課題を露呈したラプターズ戦
逆に、ディフェンスで弱点をさらしてしまったのが、その2日後に行われたトロント・ラプターズ戦だった。第1Q序盤、河村が出てくると、相手は河村を狙うかのように、体格差を使ってフィジカルな1対1で攻めこんできた。足はついていけても、ペイント内まで入られると、最後は身長差でシュートを楽に決められてしまう。そんなプレーが何本か続いた。試合後に河村は「前半の最初のポゼッションで1対1の部分でやられてしまったところで、うまくディフェンスから流れを作れなかった。前の試合のようにディフェンスからしっかりとエナジーを作って流れを持って行かないといけない」と、反省することしきりだった。
「もちろんフルコートでピックアップすることも(必要)ですし、でもハーフコートのバスケットもNBAでは絶対にあることなので、そういう時にしっかりと1対1で守れて、タフショットにしっかりと仕向けるっていうところで、1、2本イージーなシュートを決められてしまったことは自分の改善点かなと思います」

