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西田有志「僕がオミさんがいいです、と」なぜ10歳離れたセッター深津英臣を“相部屋”に指名した? 男子バレー12連勝の舞台裏「日本でやるの、緊張するよな」
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/07/22 06:37
大阪でのVNL予選ラウンドの宿舎で相部屋だったという西田有志(右)と深津英臣。10歳も離れた2人の共通点とは
大会を通して好調を維持した高橋藍や、尻上がりに調子を上げて来た石川祐希に対し、深津は西田との攻撃がなかなかフィットしなかった。ネーションズリーグが開幕してから速いトスや高いトス、攻撃に変化を加えながら試行錯誤を繰り返してきた。初戦のイタリア戦でこそ緩急をつけた攻撃を見せた西田だが、「練習はよくても、試合で出せないところもあった」と深津が言うように、トスがやや短くなったり低くなるとブロックされる場面も少なくなかった。
コンビの精度はこれから上がっていくだろうと楽観視することもできるが、そのままにしないのもストイックな2人の共通点でもある。どんなトスが欲しいか。西田は部屋でも深津とのコミュニケーションを深めてきたという。
「トスのテンポをこうしてくれとか、細かいことは言わないです。僕が言うのは『高さがほしい』ということぐらい。オミさんが走り込んでトスを上げる時に(トスが)ショートすることがあるので、その時も『ショートしても高さがあれば全然勝負します』と伝えました。言う以上は自分もやらないといけないので、低くなってもリバウンドを取るとか、来たトスに対して自分ができる技術も上げないといけない。オミさんとは曖昧にせず、お互いの感覚や考えていることをクリアにしながらやってきているので、だいぶ上がってきた感覚もあります」
セッター深津が考える西田の活かし方
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アタッカーの西田に打ちたいトスがあるように、深津にも描く理想のゲームメイクがある。大阪大会での4試合は「自分の感覚があまりよくなかった」と反省を述べるが、アルゼンチン戦では1つ、手応えをつかんでいた。
「第2セットの16点目を取った場面、ストレートに打ってブロックアウトした1本が、すごく西田らしい決め方でした。あのトスを上げ続ければ、彼は決めてくれるんだ、とわかったので。あの1本を見返して、僕が上げ続けられる技術をつければ、(西田は)無双すると思うんですよ」
打てば決まる。西田の爆発力を生み出すためにはどんなトスが必要なのか。深津が続けた。
「相手ブロックの中指の少し上、そこにボールを置いてあげれば、彼はどこにでも打つ。ジャンプ力があるし、上に到達するのは速い。ブロックが追いつくまで時間がかかるので、トスに山をつくって、ブロックの上に上げることができれば、何とか触ろうとして前ではなくバンザイしたようなブロックになる。そうなれば、西田のパワーでいくらでも飛ばせる。彼の打点を活かせるトスが上げられれば、もう手をつけられなくなる。それが西田の凄さだから、僕が引き出せるようにしないと」


