核心にシュートを!BACK NUMBER
「首を振っておけば」悪夢のブラジル戦…“93億円の市場価値”日本代表MF佐野海舟は悔やんだが「W杯は国を背負って戦える」なぜ今は前向きなのか
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ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/07/23 17:26
単独インタビューでW杯、そして自らの今後について語ってくれた佐野海舟。市場価値が日本円にして約93億円に高騰している
オランダ戦でもスウェーデン戦でも、相手ウインガーにカットインしてからのシュートを打たれて、失点していたのだ。同様のシーンを作らないというのは、この試合を迎えるにあたってチームとして警戒すべきテーマの一つでもあった。
それを踏まえれば、ライアンのカットインを警戒するのは当然のような気もするのだが――佐野の分析は少し違った。佐野が矢印を向けるのは、自分に何ができたのかの一点のみだ。
「ボールが渡ったときに、僕は完全にボールウォッチャーになっていました。あそこで、あのキツい時間帯に、しっかり首を振って、誰がどこにいるのかというのを確認した上で、ドリブラーに対してどうするか判断をしないといけなかったんですけど……」
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そこまで話すと、こう続けた。
「あそこで首振りをせずに、ドリブラーだけに目がいってしまった。だから、あそこで横パスを出されて、1つ遅れたタイミングでの守備になってしまいました。そうなるとボールを奪いに行くというより、(ギマランイスの)シュートコースを消すしかなかったんですよね」
もう少し後ろなら、インターセプトできたかも
ドリブラーのカットインを仲間たちと協力して抑えに行くのか。それともゴール正面にいてギマランイスの方に移動するべきなのか。あるいは、ギマランイスへのパスを出させないような位置に立っておくべきなのか……。
いくつもの選択肢があるわけだが、今はこう考えている。
「やはり、しっかり首を振っておくべきでした。自分の斜め後ろに(ギマランイスが)いたので、もう少し後ろのポジションを取っていれば、パスをインターセプトできたかもしれない」
あの失点については、いろいろな意見がある。誰の責任か、そもそもシステムの問題なのか――それでも佐野は自分に何ができたのか、その1点に矢印を向けていた。
佐野が大会前から繰り返し語ってきたことがある。連戦や大舞台では身体のケアと同じくらい、頭のケアが大切になるという話だ。
「頭をしっかり動かし続けながら、1試合1試合、自分がやるべきことを整理してやること。どれだけ頭を動かせるかということがすごく大事になってくると思います」
移籍は自分だけでは…だからこそ
だから今は、これからの課題についても、謙虚にこう話す。
「ああいうキツい時間帯に、もっと周りを見て、冷静な頭でやらないといけないなと思います」
自身の課題をそこまで明確に認識できるからこそ、今後の取り組みについて佐野はこう語る。

