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パニック障害で呼吸できず「もう死んだほうが楽かと」ウンパルンパ(26歳)W杯で人気者になる前に味わった“どん底”…運命を変えた森保監督“公認”モノマネ
text by

林遼平Ryohei Hayashi
photograph byunparunpa
posted2026/07/21 11:01
森保一監督とガッチリ握手するウンパルンパ
「完全に赤字です。逆に視聴者にも本気度が伝わるかなと。W杯へ向けての盛り上がりと、サッカーを知らない人に、こんな人が日本代表に入ってるんだよ、日本代表を目指してるんだよというのを届けるために、いろいろな人を応援しに行きました」
ヨーロッパでプレーする日本人選手や代表候補選手を直撃し、テレビや報道とは違う視点からW杯を盛り上げた。視察と題してオランダ対ノルウェー戦を観戦した際は、日本代表のユニフォーム姿でオランダサポーターの中に一人だけ紛れ込み「一人だけ日本代表のユニを着ていたので、殺されるんじゃないかというぐらい怖かった」と、体当たりで動画投稿をした。
「今、海外でプレーしている選手ってすごく多いじゃないですか。そもそも食べ物も違いますし、言語も文化も違う中で、1カ月半生活するだけでもかなりしんどかったんです。だから、異国の地でプレーされてる選手へのリスペクトがものすごく高まりました」
「とにかく共闘、共に闘ってください」
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そんなウンパルンパの熱意は、選手たちの見方を変えていく。突撃取材をしているように見えることもあるが、取材する選手とはしっかり関係を築くのがマイルール。FC東京時代から交流していた松木玖生とはプライベートでも付き合いがあり、伊東純也にはあるあるネタで後輩役を演じてもらった仲。ベルギーに行った際には、若手選手たちも交えて食事をしたという。
そして何より、ウンパルンパをW杯の舞台へと引き寄せたのは、ほかならぬ森保監督、その人だった。自腹で行った欧州遠征でのイングランド戦後、偶然言葉を交わす機会があり、30分ほど話し込んだ。
「とにかく共闘、共に闘ってくださいということ。森保監督から『ウンパさんの力を使って、ぜひSNSで盛り上げてもらって日本代表のことを応援してくれると、僕らにとってはそれ以上嬉しいことはないです』という言葉をもらって、本当に涙が出ました。これはもうやるしかないというか、そこからより気合いが入りました」
いちインフルエンサーに対して日本代表監督が言葉を送る。森保監督が掲げた「共闘」というメッセージの象徴として、ウンパルンパが躍動することは必然だったのかもしれない。アメリカの舞台では、自分の想像をはるかに超えた役割を託されることになった。〈つづき→第3回〉


