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「自分は日本人でも韓国人でもない」在日コリアン4世・金勇輝が“韓国代表”を選んだ日「虫垂破裂…即手術です」ラグビーW杯の夢を遠ざけた“痛みへの耐性”
posted2026/07/17 11:03
2022年7月、韓国代表としてラグビーW杯予選のピッチに立った金勇輝
text by

山川徹Toru Yamakawa
photograph by
Yonhi Kim
日本代表を目指してラグビーをやってきた金勇輝は、韓国代表のオファーをどう受け止めたのだろうか。
「2023年W杯に出場できる可能性がある。ラグビー選手としての最大のチャンスですからね」
自分は日本人でも韓国人でもない。金は幼い頃からそんな意識を持っていた。それでも高校日本代表やU20日本代表では、日の丸を背負い、君が代を歌って戦った。
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「どのチームにいても誰を代表して試合に出るのかを常に意識していました。その点では韓国の代表になることに違和感はなかったです。どのジャージを着ていようが、ラグビーができる機会があれば飛び込んでみたかった」
ただ、その決断には、一つだけ足かせがあった。それがリーグワンのカテゴリーだ。
ジャパンラグビーリーグワンでは、日本代表資格を有する選手はカテゴリーAとして登録される。一方で他国の代表を経験した選手は、カテゴリーCとなる。カテゴリーCの選手は、登録数や同時出場人数などに制限があり、世界的なスター選手と出場機会を争わなければならない。
金勇輝が韓国代表キャップをえた場合、カテゴリーはAからCへと変更される。
コーチやチームメイトは、金が出場機会を失うリスクを懸念した。
韓国代表という決断が、選手生命を左右する可能性は、金自身も自覚していた。同時に、環境の変化を冷静に見極めていた。クラブの3部降格で、これまでのような外国人選手の補強が難しくなる。カテゴリーCになっても、まだチャンスがあるかもしれないと。
ラグビーの道に誘った父は息子の決断をどう受け止めたのだろうか。
「父の夢は、兄とぼくが大阪朝高のジャージを着て花園に出場することでしたからね。高校ジャパンに選ばれたことが、すでに父の想定外だったんだと思います。だから『ええやん』と距離を置きながら、ぼくのラグビーをずっと見守ってくれていました」

