サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「水を片手に一目散に鈴木彩艶のもとへ」W杯テレビに映らなかった“控えGK”の献身…出場ゼロの早川友基&大迫敬介「自分がやってもらって嬉しいことを」
posted2026/07/08 11:02
一度も出番はなかったが、最高のチームワークで鈴木彩艶を支えた2人
text by

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
北中米W杯を戦った日本代表の中で、世界的な評価を高めたのがGK鈴木彩艶(パルマ)だ。鮮烈な活躍の陰で、サポート役にまわったのが早川友基(鹿島)と大迫敬介(広島)という“控えGK”だった。画面には映らなかった2人の献身と、「イイ人でなければ日本代表のGKは務まらない」説を、現地取材したNumber編集部・松本宣昭が追った。〈全2回の後編/前編から読む〉
◆◆◆
試合前、GK3人はチームの誰よりも早くピッチに現れる。ジョギングや体操で体をほぐしたら、セービング練習開始。ゴールマウスに立つのは、その日、スタメン出場するGKのみ。つまり、鈴木彩艶だ。
構える彩艶に向かって下田崇GKコーチ、そして早川友基と大迫敬介が3方向からシュートを放つ。彩艶が跳びつき、シュートを弾き出すたびに、「性格が素晴らしい」早川と大迫の2人は、GKグローブをはめた手をバンバン叩き、賞賛と鼓舞の声を叫んだ。
「自分がやってもらって嬉しいことを…」
ADVERTISEMENT
オランダ戦後、あの行動の意図を早川に訊いた。
「いや、普段、自分がやってもらっているからですよ。今、僕は鹿島アントラーズで先発として試合に出させてもらっていますけど、試合のときはいつも控えGKのカジさん(梶川裕嗣)や、GKコーチのソガさん(曽ケ端準)とアキさん(佐藤昭大)が手を叩いて盛り上げてくれる。普段、自分がやってもらって嬉しいことを、代表でもやっているだけなんです」

