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「2軍にもこんなにいい環境が…」DeNA藤浪晋太郎32歳の“知られざる今”「ありがたく感じています」日本復帰から1年、記者が驚いた藤浪の“ある表情”
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph byJIJI PRESS
posted2026/07/07 11:03
DeNA2年目。2軍で戦い続ける藤浪晋太郎の現在とは?【全2回】
藤浪の表情は、意外なほどに明るかった
今季、藤浪晋太郎のコメントを目にする機会がめっきり減った。DeNAに加入して2年目。開幕から2軍暮らしが続いているのだから、それも致し方ない。とはいえ、こちらはかれこれ十数年にわたって彼を取材させてもらってきた身でもある。今どのような表情をしているのか、どのような取り組みを続けているのか。気にならないと言えば、ウソになる。
阪神、メジャーリーグ、マイナーリーグを経て、昨年7月に帰国してから1年が経過した。6月下旬、ひとまず現状を知りたくて、横須賀のDeNA2軍施設まで足を運んだ。久々に会った彼の表情は、意外なほどに明るかった。
「春にちょっと指をケガしてしまって、復帰までに段階を踏まないといけなかったんですけどね。基本的には楽しくやらせてもらっていますよ。2軍にもこんなにいい環境があるのかと驚いてしまうぐらい、設備が整っているので」
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藤浪は今春、1カ月ほど実戦マウンドから遠ざかった。4月の投球練習中に右手中指の皮膚が裂けるアクシデントに見舞われ、回復までに時間を要したのである。それでも実戦復帰後はファームの先発ローテーションの一員として地道に結果を積み重ねている。
「設備はアメリカ球団よりいいかも」
もちろん、大きな期待を背負いながら1軍に昇格できていない現状は到底、満足できるものではないだろう。一方で、最新設備を利用して向上を目指せる環境には感謝しかないのだという。
「設備という面では、もしかしたらアメリカの球団よりもいいかもしれません。DeNAにはデータを扱えるプロがすごく多くて、そういうところも助かっています」
彼はそう言い終えると、充実感たっぷりの表情で、うんうんと頷いた。
この日、藤浪は室内練習場でブルペンに入った。ボールの回転数などは弾道測定器のトラックマンで随時、計測されていた。投球フォームを精密に解析できるモーションキャプチャーも、このチームではたとえ2軍であっても気軽に使えるそうだ。
「普通はもっと大がかりな準備が必要になると思います。モーションキャプチャーを使おうと思ったらスパッツ一丁にならないといけなかったけど、ここではユニホームのままでも解析できる。それこそ前日のうちにスマホで申請しておけば、翌日に使うことができるんです」
藤浪はもともと若い頃からデータ解析に積極的なスタイルだった。そんな男にとって、DeNAというチームは「すごくいい環境」なのだという。
「それに投手コーチの方々、データ班の方々が本当に勉強してくれていますからね。データの話になっても違和感なく話をさせてもらえるので、その点もすごくありがたく感じています」

