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「ここは俺でしょ」本田圭佑23歳が中村俊輔と“モメた日”…なぜ“W杯での再会”は感動的だった?「俊さんよりFKがうまいと思ったことない」特別な関係性 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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posted2026/07/07 18:13

「ここは俺でしょ」本田圭佑23歳が中村俊輔と“モメた日”…なぜ“W杯での再会”は感動的だった?「俊さんよりFKがうまいと思ったことない」特別な関係性<Number Web> photograph by JMPA

若き日の本田圭佑と中村俊輔。2010年、南アフリカW杯のキャンプ地ジョージで

 本田は08-09シーズンのエールステディビジ(オランダ2部)で、所属するVVVフェンロを1部昇格へ導いた。パサーからゴールゲッターへ姿を変え、2部リーグながら16ゴールを叩き出した。日本代表では2009年5月27日のチリ戦で、初ゴールを記録していた。

 09-10シーズンのエールディビジでは、開幕から5試合で5得点3アシストを記録している。勇躍代表チームに招集されていた。

 オランダとのテストマッチで、日本は後半17分に直接FKを得る。ゴール正面からやや右寄りのポイントは、左利きの選手が狙いやすいアングルだ。

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 キッカーは10番の中村である。だが、背番号20を着けた本田も、ポイントから離れない。「蹴らせてほしい」と主張している。いつもより長い間合いののちに、中村が左足を振り抜いた──。

南アフリカW杯直前、日本代表での立場が逆転した

 2010年の南アフリカW杯を前に、中村はフォームを乱していた。エスパニョールで十分なプレータイムを得られず、2月に横浜F・マリノスへ復帰したものの、本来のパフォーマンスを見せられずにいた。

 一方の本田は、1月にロシア・プレミアリーグの強豪CSKAモスクワへ移籍した。3月のチャンピオンズリーグのラウンド16で直接FKを決めるなど、新天地でもチームの中心としてキャリアアップを果たしていく。

 そして、日本代表での立場が逆転する。

 5月24日の韓国戦で完敗を喫したことから、岡田監督は戦術の変更を決断する。それまでの主戦術だった4-2-3-1から、4バックの前にアンカーを配する4-1-4-1へ変更したのである。

 開幕が迫る南アフリカW杯では、グループステージでサミュエル・エトーを擁するカメルーン、中盤から前線にタレントを揃えるオランダ、そしてヨン・ダール・トマソンとニクラス・ベントナーの2大FWを擁するデンマークと対戦する。勝敗を決定づける「個」を封じるために、岡田監督は守備に軸足を置いた布陣を選択したのだった。

 攻撃はカウンターを重視した。サポートが得られない局面でもボールを収められる選手として、フィジカルにも優れる本田が1トップに指名された。2列目の両翼には走力のある大久保嘉人と松井大輔が起用され、中村はスタメンから外れることとなった。中村を攻撃のシンボルとしてきたチームは、本田を軸としたチームへ姿を変えたのである。

【次ページ】 一切不満を漏らさず、チームを支えた中村俊輔

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