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「田中碧には誰も声をかけられなかった」ブラジルに敗戦の現場で“中継には映らなかった”選手たちの姿…久保建英が“10秒間の沈黙”のあとに語ったある言葉 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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posted2026/07/02 17:01

「田中碧には誰も声をかけられなかった」ブラジルに敗戦の現場で“中継には映らなかった”選手たちの姿…久保建英が“10秒間の沈黙”のあとに語ったある言葉<Number Web> photograph by Getty Images

ブラジル戦終了直後、顔を覆ってピッチに倒れ込んだ田中碧

 試合中に記者席から久保の姿が見えたのはハイドレーションブレイクの時に中村にアドバイスを送ったり、仲間を鼓舞したりしている時だけ。4年前のカタールW杯でも決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦を体調不良で欠場していただけに、無念さは察して余るものがある。

 久保は、記者からの最初の質問でチームメイトの戦いを見届けた思いを聞かれると、10秒近く考えてから、こう返した。

「素晴らしい戦いをみんながしてくれて、最後のところ、あと30秒というところで失点してしまって……。そういうゴールに笑う日もあれば泣く日もある。今回は相手側に転んだのかなと思いました」

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 試合終了の笛が鳴った瞬間の思いについては、「みんな最後まで同点を信じていたので、すぐにはワァーとはならなかったけど、徐々にみんなが泣いているのを見て、終わってしまったんだなと悲しい気持ちになりました」としんみりしていた。

 そして、新たな涙をにじませながら、「僕は見ていた側の人間だけど、すごく誇らしかった。日本人らしさがすごく詰まった展開になっていて、僕は個人的にすごく感動しました」と言い、「僕自身は辛いというよりは、チームメイトに申し訳ない気持ちが一番ある」と唇を結んだ。

「田中碧には誰も声をかけられなかった」

 試合後にドーピング検査のあった選手を除く多くの選手が取材対応を終えた頃だった。日本チーム側の扉の向こうから姿を現したのは田中だった。うつむいたまま、足早にミックスゾーンを歩く姿は、敗戦の責任を一人で背負い込んだ寂寥感をまとっていた。悔恨や憔悴も見えた。オーラが強く、誰も声をかけることはできなかった。《つづく》

#2に続く
涙のブラジル戦翌日、無言だった田中碧は“ある誓い”を立てた…“中継には映らなかった”日本選手たちの思い「記者陣の前で、すでに前を向いていた」

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