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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「ブラジルは後半、何を変えてきたのか」選手・監督の現地証言で見えた“敗因”は? 堂安律「ビニシウスは賢いので…後半はスキがなかった」
text by

佐藤景Kei Sato
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2026/07/02 11:02
これ以上ない前半から、後半はブラジルに押し込まれ続けた日本。何が敗因だったか、何が課題なのか、選手の証言から探った
目指してきた理想的プレーで先制したが
29分、日本は狙いとしていた形から先制点を奪う。ブラジルの横パスを鋭い読みでカットした佐野海舟がピッチ中央をドリブルで突破。1トップの上田綺世が相手DFを引きつけるランニングを見せたことで、ブラジル守備陣に迷いが生じ、佐野がペナルティーボックス外から右足を振り抜いてゴールネットに突き刺した。
下がりすぎないミドルブロックを維持し、そこから前向きの守備でボールを奪取してショートカウンターに繋げる形は、日本が目指してきた理想的なプレーそのものだった。前半を1-0というリードで折り返したことについて、伊東純也も試合後に「前半はプランどおりで、1-0で折り返したのは本当によかった。いい守備からいい攻撃というところができていた」とその手応えを語っている。結果として完璧な45分間を過ごした日本だったが、勝負のポイントは、このリードによって世界最高峰のチームがどのように動いてくるかという、後半へと委ねられることになった。
迎えた後半、ブラジルは日本の守備組織を解体するために、非常に明確かつ実戦的な戦術変更を行ってきた。前半のアプローチが通用しないと見るや、ピッチ上の配置とボールの動かし方を一変させたのである。
佐野と伊東が感じたブラジルの変化
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ピッチ中央でその変化をダイレクトに感じ取っていた佐野は、後半の戦況を次のように分析している。
「相手の中盤の選手が、前半は降りてボール回しをしていて、自分たちの目の前で回される分にはあまり怖さはなかった。でも後半はある程度ライン間でポジションを取りながら、ディフェンスラインの選手が前向きな感じでボールを運んだり、サイドでボールを持った選手がドリブルで運んできたり、そういう時間を作ってきた。チームとして少し対応が後手に回ることが多かった」
決定的な変更は、左ウイングに位置するビニシウス・ジュニオールのタスクだった。前半は中央へ入り込むことが多かったが、後半は左のタッチライン際へと完全に張り出した。ピッチの幅を最大に使って日本の守備陣を横に広げ、スライドを強要したのである。右サイドでこの対応に追われた伊東は、ピッチ上で生じていた数的優位のズレとジレンマを具体的に説明した。


