獅子の遺伝子BACK NUMBER
「きっかけは栗山巧の…」首位・西武が取り組む“言語化能力”向上トレーニングとは?「最初は正直、何に役立つんだろうって…」若手選手の変化と成長
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2026/06/29 06:00
選手たちの“言語化能力”向上に貢献しているという取り組みとは?
“きっかけ”は栗山巧のマインドセット
人財開発のカルチャーデザイナー兼人財開発担当、坂田賢二氏は語る。
「象徴的だったのが栗山巧選手です。栗山選手の成長と活躍というのは球団の歴史の中でも特徴的で、『どうやら技術だけでここまでの結果を出しているのではなさそうだ』と球団内で話題になりました。栗山選手のようなマインドセットや思考を持つ選手を育成するために、選手の内部にフォーカスをして、きちんと選手を育てていくことが必要なのではないかという話になったそうです。それが人財開発の目的になりました」
柔和な笑顔で人財開発の説明をしてくれる坂田氏は、2021年からプロジェクトにかかわるようになった。NTT四国で選手として2シーズン過ごし、選手を引退したあと、「野球と、人や組織に興味があったので」と人材紹介関係の仕事に転職。リクルートグループの人材紹介会社で16年間、人材開発とキャリア開発に携わってきた。
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人財開発の選手のトレーニングは現在、入団1~2年目の選手を中心に実施されている。目標に向けて主体的な行動を生み出せる選手、そして思考を言語化することができ、自身の意思を明確に伝えられる選手を育てることが主な目的だ。『獅考トレーニング』『1on1』『リフレクション』と段階的にトレーニングを積み、目的達成を目指している。
独自の「獅考トレーニング」とは…
まず、選手が最初に行う『獅考(思考)トレーニング』では現在の自分の課題を、人財開発が用意したシートに手書きで記入し、課題の克服の方法を自身で考える。
次に行われる『1on1』は面談形式で、4~5名の選手を1人のスタッフが担当し、1対1の対面で目標や課題について会話をする。
『リフレクション』はこれまでの取り組みに対し、どういった成果があったのかを発表する場だ。若獅子リフレクションと若獅子解説も『リフレクション』の一環である。

