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「きっかけは栗山巧の…」首位・西武が取り組む“言語化能力”向上トレーニングとは?「最初は正直、何に役立つんだろうって…」若手選手の変化と成長

posted2026/06/29 06:00

 
「きっかけは栗山巧の…」首位・西武が取り組む“言語化能力”向上トレーニングとは?「最初は正直、何に役立つんだろうって…」若手選手の変化と成長<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

選手たちの“言語化能力”向上に貢献しているという取り組みとは?

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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 5月のある日、イースタン・リーグ公式戦を終えたあとのCAR3219フィールドでは一人の選手がカメラを向けられ、インタビューに答えていた。この日先発をつとめたプロ入り3年目の育成選手、川下将勲投手だ。マイクを自分で握り、中継担当のアナウンサーの質問にしっかりとした口調で答える。

「高校生の時も地元のテレビ局のインタビューは受けたことがあったんですけど、当時は自分の思っていることを言おうと思っても、言葉選びを迷って、そのうちに頭が真っ白になって変なことを言ってしまった経験があります」

 照れくさそうな笑顔で語る川下だが、そんな過去があるとは思えないほど、この日ははきはきと語っていた。

負けた試合でも答えるインタビュー

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 イースタン・リーグ公式戦中継で土、日、祝日の主催試合では勝敗に関わらず行われる『若獅子リフレクション』は、埼玉西武ライオンズが若手選手の「言語化能力」を高めようと2024年からスタートした取り組みだ。一軍の試合で行われるヒーローインタビューとは違い、負けた試合でも、キーマンとなった選手がインタビューに答える。敗戦のなかにも収穫や気づきがあり、それを口にすることで自身の課題を明確にしようという意図だ。

 同様に2025年からは選手が中継ブースに座り、イースタン・リーグの解説をする『若獅子解説』も行っている。

 この二つの取り組みに関わっているのが、球団の内部で若手選手の教育を担っている『人財開発』である。スタートは2020年。「成長し、活躍する選手には野球の技術やフィジカルだけではなく、マインドセットや頭の使い方、考え方といった思考が備わっていて、それが成績を残す際の重要な要素になっているのではないか」と、アスリートの内なる部分に着目したことがきっかけだった。

【次ページ】 “きっかけ”は栗山巧のマインドセット

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