- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
長友佑都が泣いた1年前「今日ダメなら終わりだなと」「2年7カ月、苦しすぎましたね」W杯5大会連続出場の裏にあった“12回連続ベンチ外”の屈辱
posted2026/06/28 11:03
W杯5大会連続出場を果たした長友佑都。ここに至るまでの道のりは平坦ではなかった
text by

了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
合宿初日は長友佑都っしょ
サッカー日本代表がベースキャンプ地ナッシュビル入りしたのは6月8日のこと。日本を出発したのは6月2日で、まずは2戦目チュニジア戦の開催地メキシコ・モンテレイ入り。暑熱対策とコンディション調整を主目的とした合宿を行なった。だが、モンテレイは想定したよりも気温が低く言ってみれば快適。モンテレイでの初日はその暑さを求めて練習時間を変更し、もともと予定していたピッチはコンディションが悪く他を当たらざるを得なかった。「海外あるある」とも言えるが、万全を期していたはずのW杯前キャンプの滑り出しとしてはハプニングに満ちていた。
毎日の練習終了後は大抵の場合、取材時間が設定されている。いわゆるミックスゾーンというもので、日本代表の場合は全選手がそのゾーンを通過するものの、取材側の問いかけに応じるか否かは選手個人の判断に委ねられている。選手によっては「明日以降に話します」などと言って通過する中、報道陣の間からではなく選手の間からもこんな言葉が聞こえた。
「やっぱ合宿初日は長友佑都っしょ」
ADVERTISEMENT
ちょうど私も(おそらくは他の報道陣も)そう思っていたところだ。合宿の出だしにはリーダー格の声が必要になる。それは今回の場合、長友で間違いない。案の定、長友は多くの報道陣に囲まれた。
39歳…メンバー入り予想は多くなかったが
日本代表における長友は報道陣へのサービスを欠かさない。
例えばカタールW杯時であれば「ブラボー」なる言葉を流行らせることに成功し、多用された。今回は出発時イベントではただひとり鉢巻を巻き、モンテレイ到着での歓迎式では、現地側から贈られたメキシコのカウボーイハット「ソンブレロ・デ・チャロ」を被ってホテル入りした。他の選手は手に持つにとどめていたのに。6日には現地日本人学校の生徒らの訪問を受けたが、泣きじゃくる子供を4児の父である長友は巧みにあやして場を収めた。

