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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
長友佑都が泣いた1年前「今日ダメなら終わりだなと」「2年7カ月、苦しすぎましたね」W杯5大会連続出場の裏にあった“12回連続ベンチ外”の屈辱
text by

了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/06/28 11:03
W杯5大会連続出場を果たした長友佑都。ここに至るまでの道のりは平坦ではなかった
今回で5度目のW杯を迎えた長友だが、39歳という年齢に加えJリーグでの出場時間が多くないことや、2026年に入ってからの負傷と理由はいくつもあり、メンバー入りを予想する声は決して多くなかった。
森保一監督が日本代表メンバーを読み上げる様子を、長友は所属するFC東京のクラブハウス内で配信で確認、静かに涙を拭った映像は話題にもなった。いかに今回に懸けてきたかが伝わった。
1年前、日本代表で涙した日
北中米W杯メンバー入りの涙を見て思い出したのは、昨年7月のE-1サッカー選手権で長友が流した涙だ。
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長友は第2戦中国戦で先発出場、ピッチで聴く君が代に涙を抑えきれなかった。
2022年末のカタールW杯クロアチア戦以降日本代表から離れていた長友だが、24年3月のW杯アジア2次予選以降、合宿には招集されるようになった。だが、合宿メンバーではあるものの試合ではベンチに入ることができず、スタンドで試合観戦することが続いた。24年3月からE-1中国戦まで、実に14試合招集されベンチは2回、ベンチ外は12回連続だった。
長友はこの状況を受け入れているのだろうか――と、筆者は想像していた。この時期といえば、ベスト8で終わったアジア杯からの流れを断ち切る必要がある時期だった。
中山雄太が負傷で招集できず、ポジションが同じ長友が招集されたのだが、当時37歳の長友が精神的にもたらす影響の大きさが加味されたものだと自他ともに認めるところだった。だからこそ招集されてもベンチ外が続いたことは、自然に見えた。若手を鼓舞しチームを盛り上げることは、自分の役割だという趣旨の発言もあり、それを真に受けていた。
だが、日本代表として950日ぶりのスタメンとなったE-1の中国戦で長友は涙を流した。長友は、そのベンチ外の役割を良しとしていなかったのだ。
左なら可能性があると
中国戦前日、長友はなかなか寝付けなかったそうだ。
「アドレナリンが出過ぎて。でも、それくらい懸けていたし、今日ダメなら終わりだなと。そのくらいの気持ちで今日は試合に臨んだ。自分の魂だったり、これまで悔しい思いをしてきた、その気持ちがみなさんに届いたなら嬉しい」
そう試合後に話した。
試合では3-4-3システムの左DFでプレーした。CBとしての守備力と空中戦の強さが求められるこのポジションに、サイドバックが主戦場で身長170センチの長友が抜擢された。長友はその意味を噛み締めていた。

