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話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
チュニジアを「何をしていいのか分からない」まで追い込んだプレーとは? 名FW佐藤寿人が見た日本攻撃陣の凄み「彼だけ“音”が全然違う」
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/06/23 17:40
日本屈指の名FWだった佐藤寿人氏。日本代表が快勝したチュニジア戦で彼を驚かせたアタッカーたちとは?
——引いたチュニジアを想定してのプレーだった?
「そうですね。本来1トップ2シャドーはセンターFWが中央にいて、例えばFWが右のボールサイドに顔を出したとしても、左のシャドーが右に出ていくことはほとんどないんです。なぜかというと、ボールサイドに人が寄ってしまうとお互いを消してしまうからです。
でも、鎌田は寄って行った。4年前コスタリカに負けて、引いた相手をどう攻略していくか、ずっと考えてきたと思うんです。そこで、引かれる前に意図的に右サイドに密集を作って、左に不利な状況を作っておく。揺さぶりをかけて、相手をボールウォッチャーにさせるのと、チュニジアは外から中への守備に難があったので、そこを狙うという意図があったと思います」
上田の一発は世界レベルだった
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——上田選手の2ゴールも見事でした。
「1点目は上田綺世にしかできないゴールでした。ボールを受けた時、目の前のスペースを把握すると、あえて伊東の動きをおとりに使ってシュートのタイミングをうかがっていましたね。
前に味方がいない場合、普通のFWであれば、相手との間合いを見て、ボールをキープしてもおかしくはないんです。でも、上田はいったんゴールから離れる形で持ちだして、相手の足を意図的に上げさせて股を狙った。重心が外に向いてもおかしくない中、しっかりと軸足を踏み込んで、逆サイドのネットにインパクトのあるシュートを打てる選手はなかなかいません。
これまで取材してきて、上田のシュート練習の時だけインパクトの音が他の選手とぜんぜん違う。ボールが壊れるんじゃないか、っていうぐらいの音でした。この上田の一発は、世界レベルのシュートだと思います」

