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「W杯後のステップアップ移籍は間違いない」中村敬斗が知られざるオーストリア“下積み時代”に語っていた苦闘 「2部での3カ月がデカかった」
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中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byGetty Images
posted2026/06/20 08:00
何度も移籍を経験している中村敬斗だが、なかでもオーストリア2部の時代が重要だった、と語っていた
「このチームは居心地がすごくフィットしているんです。すごく成長しやすい環境で、知らず知らずのうちにいろんなことができるようになっている。試合を重ねるごとに実戦経験も積んで、チームメイトにも経験ある人が多い。いろんな話を聞きながら取り組んできたら、ここまでこられたって感じですね」
技術先行の選手ならではの弱点を改善していった
オーストリアリーグは、RBスタイルといわれるザルツブルクを筆頭に、ハイインテンシティ、ハイスピードなサッカーが特徴だ。フィジカル的な負担も大きい。それまでの中村はパスやドリブルなど技術で何とかしようとするスタイルだったが、オーストリアリーグで求められる優先順位は違う。走れる、戦える、粘れる選手でなければピッチに立てない。このリーグにフィットするため、必要なことに毎日取り組み、その中で自分の技術で違いを作っていく。弱点を直さざるを得ない環境がここにあった。
「そうなんです。勝手にアダプトしていった感じがあります。ここでのサッカーにフィットしようとやっていたら、勝手に伸びていった。技術的な選手というか、シュートとかドリブルで上がってきた選手あるあるだと思うんですけど、球際だったり、前からのプレッシングだったり、相手とのフィジカルコンタクトの部分は改善点でした。
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リンツのチームスタイルがプレッシングサッカーで、そのサッカーに合わせてやったら、体もちょっとずつ筋トレとかで大きくなってきて、ボールも失わなくなってきました。ちょっとずつ良くなってきた実感があります」
毎回しっかり、全力で練習をする。自分のスタイルは貫いて、でも経験ある先輩、コーチや監督から言われることに耳を傾けて、「なるほど、こうするんだな」と、しっかり受け止めてやってきたという。若き日の中村の吸収力には素晴らしいものがあった。
18〜20歳というのは『育成の仕上げの時期』と呼ばれ、特に試合に出続けていなければならない年代だ。それがその後の成長に大きな影響を及ぼす。試合に出られない環境には、相当焦りと厳しい気持ちがあったことだろう。

