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「コウキの態度はお手本」小川航基も堂安律も菅原由勢も塩貝健人もスカウト…オランダ敏腕TDが狙った“意外なJリーガー”の名前「1人は明かせませんが」
text by

木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/06/19 17:01
W杯オランダ戦で殊勲の働きをした小川航基。NECナイメヘンのカルロスTDによると、そのプロ意識は非常に高いという
カルロスは率直に答えた。
「実は6月にJリーグに所属する2人の日本人選手にオファーしました。1人目は水戸のコウキ・アンドウ(安藤晃希)です。1対1に強く、スピードがあり、アシストも期待できる。私たちのプレースタイルにもフィットすると考えました。
まだ8試合にしか出ていませんが、現代のサッカー市場は変化が激しく、素早く動かなければ他のクラブに取られてしまう。だからすぐにオファーを出しました。
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けれど、1つ問題がありました。オランダで労働許可を得るためには、スポーツ面である基準を満たす必要があります。そのひとつが16歳から20歳までの間に世代別の代表チームでプレーした経験があること、あるいはJリーグで一定の試合数に出場していることです。安藤は世代別代表の経験がなかったので労働許可が下りず、契約することができませんでした。
もう1人は名前を明かせませんが、本人ではなく、クラブから断られました。今、Jクラブが求める移籍金が高騰していることを懸念しています。数年前とは日本のクラブのビジョンが変わってきていると感じます」
選手獲得「基準が3つある」
NECが安藤の獲得を試みた事実に、驚いた人も多いのではないだろうか。高卒1年目のJ1百年構想リーグでいきなり2点を決めて話題になったとはいえ、まだ水戸で1試合も先発していないのだ(8試合すべて途中出場)。
いったいカルロスは選手のどこを見ているのだろう?
カルロスは「基準が3つある」と答えた。
「1つ目はインテンシティです。ヨーロッパでプレーするには、高いインテンシティが求められます。ただ、18~19歳の日本人選手は、一般的にこの部分で適応に時間がかかる。日本人選手を見るときは、選手が将来どこまで高いインテンシティでプレーできるか、のびしろを含めて評価します。
2つ目はプレーインテリジェンス。現代サッカーはテンポが非常に速いので、素早く判断しなければなりません。日本人選手はこの能力を持っていることが多いです。
3つ目はパーソナリティとメンタリティ。ピッチ上の振舞いや、バックグラウンドを調査します。また、ビデオ通話で面接して、家族構成や両親の仕事について尋ねることもあります。どんな家庭で、どう育てられ、何が普通とされる文化で育ったのかを知ると、人間性が見えてきます」
コウキの態度は全選手のお手本
カルロスがメンタリティ面のお手本としてあげたのが、北中米W杯オランダ戦で劇的な同点ゴールを演出した小川航基だ。2023年に横浜FCからNECに加入し、これまでオランダ1部で81試合出場して26得点をあげてきた。
主力として活躍してきた小川がピンチに陥ったのが、今年1月からW杯までの半年間だ。

