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“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
「家に帰れ!」小川航基が恩師と繰り広げた、ケンカの記録…帰宅命令に舌打ち→早朝7時の謝罪「W杯オランダ戦劇的ドロー」立役者の知られざる原点
text by

安藤隆人Takahito Ando
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/06/19 11:08
ケガや不遇の時間を経て、W杯のピッチに辿り着いた小川航基(28歳)
2015年2月、御殿場遠征での出来事だ。
新チームが立ち上がり、鈴木は小川をキャプテンに任命した。高校最後のシーズンに向けて大きな責任を背負った小川だったが、無理に仕掛けたり、切り替えが遅かったりと、自分勝手なプレーが目立った。
初日の試合が終わると、鈴木は新キャプテンを一喝した。
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「お前はチームとしてやるべきことを全然やっていない。キャプテンとしての自覚が足りない」
小川は思わず舌打ちをしてしまった。それを聞き逃さなかった鈴木は、そのまま帰宅を命じた。
始発電車に乗って謝罪
翌日。グラウンドには昨日帰ったはずの小川の姿があった。鈴木のもとに真っ先に駆け寄り、「自分が甘かったです。合宿に参加させてください!」と謝罪をした。
「正直、早朝だったので驚きました。どうやってここに来たんだ? と聞くと、『始発電車に乗って来ました』と。もし『親の車で来た』という回答だったら参加させなかったと思う。親に頼るのではなく、自分の意思で、朝から電車を乗り継いでグラウンドまで来た。その行動力と意思の強さに少し感動してしまったんです」
鈴木は小川のまっすぐな目と真摯な態度に合流を許可し、練習試合の後半から出場させた。この出来事をきっかけにキャプテンとしての自覚が芽生えた小川は、エースとして牽引するだけでなく、チームの先頭に立つようになった。

