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「キッカーのイスはチームにひとつ」NFLチームと契約も…ライバルはオールスター選手!? アメフト・松澤寛政が語る“日常のリアル”「朝5時半から夕方5時まで…」
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北川直樹Naoki Kitagawa
photograph byMatt Aguirre/Las Vegas Raiders
posted2026/06/11 17:01
ドラフト外でNFLラスベガス・レイダースと異例の3年契約を結んだ松澤寛政。現在はどんな日々を過ごしているのだろうか
ただし、松澤には他の指名外選手にはない後ろ盾もある。IPP(※International Player Pathway、アメリカやカナダ以外の国籍を持つアスリートに対し、NFLでプレーするチャンスを提供するため通常のロースターとは別の枠を与えるNFLの制度)の選手として、レイダースは通常の枠以外に国際選手用の練習生枠を持つ。つまり、53人の枠とは別にチームに帯同できる道があり、そこから昇格して公式戦に立つ可能性もある。
契約への署名はゴールではなく、スタートラインに過ぎない。最低年俸とされている88万5000ドル(約1億4000万円)の給料も、公式戦に帯同できなければ基本的には一銭も支払われない。「日本人初のNFL選手」という称号が本当の意味で実現するのは、この夏のハードルを越えて開幕ロースターを勝ち取り、フィールドにそのつま先が触れる瞬間だ。
それでも松澤の周りは、いま“日本人初”という言葉であふれている。
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取材のたび、質問は何度もその一点へと戻ってくる。日本のフットボール界に留まらず、プロスポーツ界やファンがずっと待望してきたのだから、それも当然のことだ。
繰り返される“日本人初”…それでも「自分のキックに集中」
だが、当の本人は、その言葉をそっと脇に置く。重く構えるでも、はねつけるでもなく、ただただ自分の手の届く範囲へ意識を戻していく。
「自分のキックに集中することが大事。結果として日本人初のNFL選手になれたら嬉しいですが、まずは結果を残して、自分のプロセスに集中することかなと。一日一日、選手として成長して、試合に出る。それを積み重ねていけたら、素晴らしいキャリアになる」

