- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「10分超も話を!」久保建英は取材対応もMVP…サッカー日本代表“テレビに映らない”舞台裏を現場記者は見た「じつは冨安健洋の決定機もそうです」
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/06/01 11:30
アイスランド戦でも堅調なプレーぶりだった久保建英。現場記者が見たピッチ内外での素晴らしさとは
「ジュビロ磐田時代にともにプレーした中村俊輔さんから、『新加入の選手が来たときには、この選手はこういうプレーができて、こういうところにパスを出せるんだと知るところから始めるべきだ』と言われたからだそうで。その意味では、あのゴールは小川選手、菅原選手、そして中村コーチの3人で決めたゴールとも言えますね」
MVPは久保建英…“パス&ゴー”の正体
――今回の試合でミムラさんがMVPに挙げるのは久保建英選手だと聞きました。
「一言で表すと、攻撃で大事なことを表現し続けていたからです」
ADVERTISEMENT
――大事なこととは?
「久保選手が徹底してやり続けていたのが、パスを出した後に動き直す、いわゆるパス&ゴーで相手のマークを剥がすプレーでした。『頑張ってついてくる相手に対してパスを出すと、相手は一瞬、ボールに目が向く時間がある。その瞬間に動き出せば、相手との間にギャップが作れる。ほぼフリーになれる』と、その理由を説明していました。そして『日本人は基本的にみんな得意だと思うから、どんどんやっていったほうがいい』とも」
――サッカー選手としてはスペイン育ちの久保選手による「日本人に得意なプレー」というのは興味深い発言ですね。
「じつは前半アディショナルタイムの冨安健洋選手の決定機も、79分の久保選手自身による決定機も、久保選手のパス&ゴーが起点でした。また、16分に上田綺世選手がPKをもらえそうなタックルを受けたシーンでは、田中碧選手のパス&ゴーが起点でした。中村敬斗選手も今日のパス&ゴーはかなり効果的だったと話していましたね」
――説得力があります。
「もう一つ、久保選手が意識していたのが、右シャドーのポジションから積極的に左シャドーの近くへ移る、いわゆる『レーンをまたぐ』プレーだったそうです。5バックで引いてくる相手に対して、シャドーの2人のどちらかが逆サイドのレーンへ越えていって数的優位を作らないと、なかなか良い攻撃ができない。この点についても中村選手が、前半のチャンスはほとんどがその形だったと話していました」
――久保選手個人にとってだけではなく、チームへの影響も大きかったと?
「そうですね。あとはその感覚の共有ですよね。中村選手のポジションがハーフタイムを機に左ウイングバックから左シャドーへと変わったのですが、だからこそ、その点についてハーフタイムに2人で確認したそうです。また、前半の45分だけで退いた伊東純也選手とも、ハーフタイムに久保選手はその話をしたそうです。それは今日の試合どうこうではなく、今後の試合で一緒にプレーしたときに活きるだろうという狙いがあったみたいで」
久保選手、10分を超えて話してくれたんです
――そこまで久保選手は見据えているんですね。加えて試合後の取材対応も素晴らしかったとか?

