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「なぜボランチ選出は4人なのか?」守田英正と藤田譲瑠チマが“サプライズ落選”ではなかった理由「単純な人数ではない」選考に見えた、森保ジャパンの論点 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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posted2026/05/18 06:09

「なぜボランチ選出は4人なのか?」守田英正と藤田譲瑠チマが“サプライズ落選”ではなかった理由「単純な人数ではない」選考に見えた、森保ジャパンの論点<Number Web> photograph by AFLO

W杯を戦う森保ジャパンのメンバーから外れた守田英正

守田、藤田が落選のウラに「2つの要素」

 今回は前回のカタール大会とは日程事情も違う。

 カタールワールドカップではグループリーグからラウンド16まで、中3日で4試合を戦う過密日程だった。実際、第2戦のコスタリカ戦では初戦のドイツ戦から先発5人を入れ替えており、その想定からも大幅ターンオーバーを前提にした編成が必要だった。

 しかし北中米大会では、グループリーグ3試合が中5日、中4日という比較的余裕あるスケジュールになる。その後は中3日のケースも出てくるが概ね中4日を想定できる。

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 だからこそ森保監督は、単純な枚数よりも、「勝負所で世界と渡り合える質」を優先したのだろう。

 遠藤の選出も、その考えを色濃く反映している。

 森保監督は「プレーができるという計算の上」と前置きした上で、「精神的にもチームを支えてくれることを期待しています」と語った。

 カタール大会の直前、遠藤は脳震盪というアクシデントに見舞われた。しかし復帰プログラムを忠実にこなし、本大会初戦のドイツ戦で勇敢に闘い、フル出場した過去がある。森保監督は、遠藤の類い希なるコミット力にも信頼を置いているのだろう。

 冨安についても同様だ。公式戦出場時間だけを見れば不安はある。それでも監督は、アヤックス対フェイエノールトという高強度の一戦で見せたパフォーマンスを「ワールドカップ基準」と表現し、“世界基準の試合で通用する状態か”という視点を重視した。

 そこには、これまでの4年間で積み上げてきた経験値への確信もある。

 森保監督は、選手たちの変化についてこう語った。

「ワールドカップに出たいではなくて、ワールドカップで勝つという基準を持って成長を見せてくれた」

森保監督が記者会見で貫いていたこと

 実際、この4年間で日本は変わった。ブラジル、イングランドという歴史的に勝てなかった相手を倒しながら、選手たちは浮かれなかったという。

「すぐに切り替えて次に違う目標が自分たちにはあるということを、落ちついて考えている雰囲気を感じています」

 世界で戦うことが特別ではなくなりつつある。勝利を“奇跡”ではなく、“再現可能な成果”として捉え始めている。その変化こそ、森保ジャパン最大の成長だろう。

【次ページ】 どよめきは起きず…“サプライズ落選”はなかったのか

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