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W杯日本代表の負傷禍は三笘薫、遠藤航だけでなく鈴木唯人も鎖骨骨折だが…“断崖絶壁の敵地”ELでカメラマンが見た「順応した頼もしさ」とは 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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posted2026/05/15 06:11

W杯日本代表の負傷禍は三笘薫、遠藤航だけでなく鈴木唯人も鎖骨骨折だが…“断崖絶壁の敵地”ELでカメラマンが見た「順応した頼もしさ」とは<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

鎖骨骨折が報じられたものの、負傷の程度が軽いとされる鈴木唯人。所属するフライブルクはEL決勝進出を果たした

 ブラガに着いてみると小さな街の中央広場では、一様に白いシャツを纏い、ビール片手にここでは聞き慣れない言語を話す大柄な集団が目についた。やはりドイツから訪れているファンの数も多かったようだ。
 そういえば空港からのバスにも、あまり多くない乗客の中にドイツ系の若者の姿があった。サッカーを通し、国を跨いだ文化的な交流が図れることも、欧州カップ戦の醍醐味だ。(一部の傍若無人な振る舞いをする奴らは論外だが……度々トラブルが起きているのも事実である)。

ゴール裏は岩肌むき出しの断崖絶壁

 〈ブラガ〉といえば、40代以上のサッカーファンにはピンとくる人も多いかもしれない。

 ポルトガルとの決勝戦、ギリシャの大番狂せの優勝で幕を閉じた2004欧州選手権ポルトガル大会。連日の熱戦の中で、ゴール裏に岩肌剥き出しの一際印象的な存在感を示したのがブラガのスタジアムだった。

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 ブラガ市内からスタジアムまでは徒歩20~30分ほど、街を散策しながらスタジアムを目指した。欧州中央時間と時差のある現地では、キックオフは平日ながら20時とやや早く、まだ現地ファンの姿は無かったが、岩肌を望む一風変わったスタジアムの片隅には安全上先行で入場したフライブルクファンの姿があった。

 ゴール裏に観客席が設置されていなかったり、もしかしたら他にも岩肌剥き出しのスタジアムもあるのかもしれないが、このようなスタジアムでUEFA主要大会の準決勝が行われるということに、欧州サッカー文化の奥深さを感じる。

 またこのような試合で、日本人選手がプレーする姿を撮影することが誇らしく感じたりする。岩肌に望遠レンズをズームしてみると、キックオフ時間に合わせゆったり崖を下ってくるブラガファンの姿が小さく見えた。ピッチから最上部までは6階建てビルほどの高さがありそうだ。

激闘の幕開け、EL準決勝1stレグ

 岩肌をバックにした選手入場時には、決勝進出への渇望を感じさせる大きなコレオがブラガ観客席に掲げられた。

 ファンの後押しを受けたブラガが8分に先制するも、フライブルクも16分に同点に追いつくことに成功する。拮抗した中でもホームチームが相手を押し込む展開が続き、トップ下の鈴木はなかなかボールに絡めずにいた。

 するとボランチや守備ライン近くまで顔を出しなんとかボールを受けリズムを作り出そうと試みるようだった。

【次ページ】 試合翌日、世界遺産の街を歩く

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